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脱北者ガイドが語る壮絶生活、国境非武装地帯ツアー 「木の皮を剥いて食べ紙幣は飲み込み運ぶ(ZAKZAK06/01/13)
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投稿者 まさちゃん 日時 2006 年 1 月 13 日 17:03:39: Sn9PPGX/.xYlo
 

脱北者ガイドが語る壮絶生活、国境非武装地帯ツアー ---「木の皮を剥いて食べ紙幣は飲み込み運ぶ」


 韓流ブームの影響で昨年も多くの日本人観光客が韓国を訪れた。そんな中、「北朝鮮の悪政を日本人にもわかってほしい」と、脱北者がガイドを務め北朝鮮との国境地帯を回るツアーが、一部の朝鮮半島研究家の間で話題となっている。「稲の茎や木の皮を剥(む)いて食べる」「両親は処刑された」。のんびりと大名旅行を楽しんでいる将軍さまが見て見ぬふりをする、生々しい北の現実とは−。

 「脱北者と行くDMZ(非武装地帯)ツアー」は、ソウル市内にある旅行社が主催。10人ほどの日本人団体客に3−4人の脱北者がガイドを務め、バスでソウルから1時間ほどの距離にある北朝鮮との国境地帯や非武装地帯をめぐる。

 クリスマス・イブとなる昨年12月24日のツアーでガイドを務めたのは、20代後半の金淑姫さん、40代後半の辺美蘭さん、50代前半の崔正一さん(いずれも仮名)の3人。「もう1人来る予定だったが、脱北間もないため、ソウルの交通に不慣れで集合場所にたどりつけなかった」(旅行会社関係者)という。

 ツアーでは脱北者が北に関するさまざまな質問を、丁寧に熱っぽく答えてくれる。金さんは5年前に脱北。北では母親が医師で、社会的ステータスが高いことから中国でビジネスをすることを認められていたという。

 「私は看護師をしていたが、中朝を行き来する商売を始めた。国境警備隊にお金を全部剥(は)ぎ取られるので、紙幣をポリ袋に入れ、飲み込んで持ち帰っていた」

 しかし、次第に「反乱分子」として当局に目を付けられ、このままでは収容所送りになると感じたので多額のワイロを国境警備隊員に支払い、豆満江(トウマンガン)を渡った。

 金さんは2年間、中国東北部に潜伏し、韓国のキリスト教系慈善団体の手助けで、モンゴルを経由して韓国に亡命した。

 金さんは「北では90年代に入り、極端に食糧事情が悪化し、19世紀以前と同じ食生活になった。山に入り、木の皮を剥いて食べる。コメも稲穂ではなく、葉っぱや茎、根っこまで食べるんです」と飢餓状態を証言する。

 「平壌で美容院に勤務していたが親の成分(身分)に因縁をつけられ、地方に追い出された」という辺さん。「韓国に来て、こんなに薬味があるとは驚いた。北朝鮮のキムチは真っ白なんですよ」。北はモノ不足で味付けもシンプルにならざるを得ないようだ。

 脱北者の3人が口をそろえるのは思想教育の徹底ぶり。金さんは「北朝鮮では幼いころから、第1の悪はアメリカ、第2は日本、第3は韓国と教え込まれる」と語る。

 金さんは「最近、人づてに両親が中国で捕まり、送還されて処刑されたと聞いた」と、唇をかみ締める。

 また、崔さんは「姉に誘われ、今年(2005年)10月に脱北した。中国、ラオス、タイ経由で何とか亡命が成功した。娘と妻がまだ北に残されたまま。今ごろどうしているのか−」と、国境を隔てる凍った臨津江(イムジンガン)の向こうに見える北朝鮮をじっと眺める。

 徴用で日焼けし、まだ顔が浅黒い崔さんは「今回、初めて日本人のツアーに参加した。こうしてツアーで顔をさらすことで北で暮らす家族に危険が及ぶかもしれない。それでも1人でも多くの日本人に、現在の北の体制が間違っていると理解してもらいたい」と力強く訴える。

 「冬のソナタ」など韓国ではロケ地ツアー大人気だが、脱北者ツアーは恐怖国家・北朝鮮といまだににらみあう現実を教えてくれる。 

ZAKZAK 2006/01/13

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コメント
1. 2021年3月25日 13:18:29 : 1hWXzpmTgI : QWc3WWtSUUdETmM=[2] 報告
「私は脱北者」言えない韓国 いじめ、孤立、6歳の餓死
https://www.asahi.com/articles/ASN3M5334N2NUHBI01T.html

韓国で暮らす北朝鮮からの脱北者は約3万4千人にのぼる。政府の支援策が必ずしも十分ではなく、社会で孤立しがちになっている。(ソウル=神谷毅)

中国で売られた花嫁
 「死線を越え、より良い暮らしを求めて来た脱北者の母子が餓死」

 昨年、韓国メディアは、ソウル市内に住む脱北者の女性(42)と次男(6)がアパートで亡くなっていた事件を伝えた。水道は料金滞納で止まり、冷蔵庫には唐辛子の粉しかなかった。

 ある脱北者によると、女性は中国に逃れてから朝鮮系中国人に結婚相手として売られ、長男を出産。韓国に移り住んだ後、夫を呼び寄せて次男を出産した。いい仕事に就けない夫が長男を連れて中国に帰ったため、次男と暮らしていた。この脱北者は「行政の目も届かず、2人は社会の中で孤立してしまった」と悔やむ。

 韓国に亡命した北朝鮮の元駐英公使、太永浩(テヨンホ)氏は2月の記者会見でこの母子に触れ、「担当官庁の大臣や公職者は誰も、どう助ければよかったのか言及すらしない」と指摘。南北関係を重視する文在寅(ムンジェイン)政権が脱北者支援に及び腰だと批判した。

 脱北者の存在は「一足先に訪れた未来」と言われる。統一が実現すれば二つの社会の統合が課題になるからだ。だが学校や職場で脱北者は避けられがちだ。70年近い分断を経て「互いに異質感を抱く存在」(脱北者男性)になっている。

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