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http://www.asahi.com/international/update/0112/006.html
2006年01月12日10時29分
中国のチベット自治区政府は11日までに、チベットの伝統的な葬法である鳥葬の撮影や報道を禁止する「鳥葬管理暫行規定」を公布した。民族の文化や習俗を保護するためとしている。
鳥葬は、石台の上で解体された遺体をハゲタカなどについばませる葬法で、死後の「転生」(生まれ変わり)を信じるチベット仏教の伝統的葬儀。
国営新華社通信などによると、公布された規定は、無関係な人間が鳥葬の現場を取り囲んで見物することも禁止。周辺でハゲタカを銃で撃ったり採石などの開発をしたりすることも禁じた。さらに、鳥葬を執行する鳥葬師を「特殊な職業」として尊重するよう求め、老後は社会保障を受けることができると定めた。
自治区内には現在、1075カ所の鳥葬用石台があり、100人近くの鳥葬師がいるという。
チベット自治区は昨年成立40周年を迎えたが、チベット族の反漢族感情は根強いとされる。今回の規定公布は、チベット仏教の伝統を保護する姿勢を強調することで中央政府への支持を高めよう、との狙いがあるとみられる。