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裁判所で男が自爆、5人死亡 中国甘粛省
http://www.asahi.com/international/update/0107/006.html
2006年01月07日19時35分
新華社通信によると、7日午前、中国甘粛省北部の民楽の裁判所で農業の男(62)が自爆し、裁判所長や共産党幹部ら計5人が死亡、22人が負傷した。裁判所への強い不満を背景にした犯行と見られる。中国では、一党独裁下での司法の腐敗や不備に対する庶民の不満が根強く、最高人民法院長(最高裁長官)も6日に改革の必要性を認める発言をしたばかりだった。
新華社の英文配信が甘粛省の省都・蘭州市発で報じたところでは、男は裁判所4階の会議室で自爆し、2人は現場で、3人は搬送先の病院で死亡した。負傷者のうち5人は重体という。男の生死は明らかでない。
詳しい経緯は不明だが、男は息子夫婦の離婚時の財産分与をめぐる判決に怒っていたという。
中国では90年代後半から「法治」の実現に向けた取り組みが始まり、01年の世界貿易機関(WTO)加盟後は経済訴訟を中心に国際基準を目指した法整備や司法改革も本格化。しかし、党支部の意向を踏まえた判決も後を絶たないのが現実だ。
党中央は庶民の怒りや不満が一党独裁を揺るがすことを懸念。肖揚・最高人民法院長は6日、全国の裁判所トップを集めた会議で、急速な経済発展に司法制度改革が追いついていない実情を踏まえ、「公正で効率的な司法」の実現や「透明性」の向上などの必要性を訴えた。