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よくわかる 韓国政治情勢
平成17年(2005)12月25日(日曜日) 第89号
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保守・中道化する20代
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日本で若者の保守・中道化がいわれるようになったのは、80年代の初頭だっ
た。2度の石油ショックを見事に克服し、誰もが豊かな中流階級を自覚できる
ようになった時代(村上泰亮の『新中間大衆の時代』が出たのは79年)を背
景に、若者の生活保守化・中道化が一気に顕在化した。確か、東京大学新聞の
調査で、史上初めて自民党が東大生の支持政党1位になったのが80年であっ
たはずだ。
韓国においても2000年代に入った頃から、若者の保守化現象が指摘されて
きたが、先ごろ、中央日報社と成均館大学サーヴェイリサーチセンターが共同
で行なった総合社会調査でも、若者の保守・中道化が顕著に現れた。
この調査によれば、自らの政治理念を問う設問に対して、20代の回答者の3
6.4%が「中道」と答え、2003年から実施されている同調査で初めて「
進歩」(35.3%)を上回った。特に20歳から24歳までの回答者に限っ
てみると、「中道」が2003年の調査に比べて13%増え、「進歩」が9.
1%減るなど、若者の中道化現象が顕著であることが判明した。
また、資本主義社会に対する考え方も、「資本主義と聞くと思い浮かぶイメー
ジ」に対して、50代では「貧富格差」が1位だったのに対して、20代前半
の約60%が「競争」「物質的豊かさ」と答え、「搾取」と答えた者は1%に
も満たないなど、資本主義社会に対する現実的な姿勢が明瞭であるという結果
も表れた。
一方、親しみを持てる周辺国として、北朝鮮が20代後半では1位に、20代
前半では2位に挙げられているのも、隔世の感を感じさせる結果だ。
今回の調査結果について、成均館大学の石ヒョンホ教授は「20代の中道志向
は、両極端を排して合理的に現状を受け止めようとする流れの反映」と分析し
ている。要するに、社会意識は開放的、政治意識は生活保守という80年代以
降の日本と類似した、豊かな社会の所産には違いない。
http://www.mag2.com/m/0000129142.html