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□偽ドル札はどのように作られたのか [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1576640/detail?rd
偽ドル札はどのように作られたのか
国内の貨幤専門家たちは、超精巧な偽造100ドル紙幤である「スーパーノート」は、極めて本物の紙幣に近く、北朝鮮が製造した可能性がかなり高いと見ている。今年4月には、国内でもスーパーノートが大量に発見されたことがある。
◆ 紙質の類似性は90%レベル
米国が北朝鮮製と推定するスーパーノートの紙質は、本物そっくりのものだ。 偽造紙幣鑑定専門家である外換(ウェファン)銀行のソ・テソク部長は、「米ドル紙幣の成分内容は1級秘密であり、成分分析そのものが不可能なので、紙の材質を100%まったくにすることは不可能」とし、「しかし、偽造紙幤に使われている材料は触感などでは区分がつかないほど似ており、現在は90%程度といえるほど本物のドル紙幣に近い水準まで来ている」と述べた。
韓国銀行の貨幤製造関係者によると、ドル貨幤の用紙は米国のクレーン(Crane)社が独占供給している。単なる紙ではなく、木綿に亜麻(flax)を交ぜて製造し、すべての販売を米国政府が監督する。この用紙とまったく同じものは他の国に売らないという。このような用紙が北朝鮮に流入する可能性はほとんどないと言える。
専門家たちは、ドル貨幤用紙は、木綿と亜麻の以外に、木と鉄などおよそ30種類の成分を交ぜて作っていると分析している。スーパーノートの場合は13種類から15種類の成分で作られているといわれる。
◆ スイス製特殊インクの北朝鮮への流入が確認
韓国銀行のある貨幤専門家は、「米ドルの印刷に使われている色変換インク(見る角度によって色が変わる特殊インク)は、スイスのシックパ(Sicpa)社が全世界を対象に独占販売している」とし、「北朝鮮紙幣の一部に、このインクが使われていることから、この会社のインクが北朝鮮に流入しているのは間違いない」と述べた。スーパーノートにも、こうしたタイプのインクが使われているが、北朝鮮紙幣に使われているインクと同じものかどうかは確認されていない」という。
この会社のインクは、実際に全世界でおよそ90か国が利用しているという。ただし、国家別に少しずつ色に差があるので、北朝鮮が導入したインクが、ドルに使われたインクとまったく同じかどうかは、はっきりしていない。北朝鮮のドル偽造ブリーフィングの結果を聞いた関係者たちは、「100ドルの裏の一部分の色がちょっと違う」と述べている。これを考慮すれば、北朝鮮が米ドルの発行に使われるものとまったく同じインクを入手することはできなかったものと見られる。
◆ 政府の立場は「まだ証拠不足」
外換銀行のソ部長は、「北朝鮮がスーパーノートクラスの偽造紙幤の供給地として疑われている根拠のなかで一つは、世界最高水準のドル偽造紙幤が中国の延辺・吉林省周辺で集中的に出回っていること」と述べ、「この地域から見つかった偽造紙幤は、よほどすぐれた専門家でなければ、区別できないほど本当に似ている。一般の組織ではこれほど精巧な偽造紙幤を生産するのは不可能」と述べた。
しかし、韓国政府はこれまで浮かび上がったこの種の情報では、北朝鮮をドル偽造国だと断定することはできないという立場だ。心証はあるが、北朝鮮が「証拠を見せろ」と反発すれば、反論できるほど十分ではないということだ。
したがって、韓国政府は米国側がより確かな資料を公開してくれることを期待している。ややもすれば、はっきりしたこともないまま、いたちごっこになって長期化する場合、核問題解決への負担が大きくなるためだ。その意味で中国側のマカオ銀行に対する調査結果が早期に出ることを望んでいる。
朝鮮日報
2005年12月23日16時57分