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12/03 18:21 数年前から汚染深刻化 中国経済成長でアムール川
【ハバロフスク(ロシア極東)3日共同】中国東北部の化学工場
爆発で流れ出した有毒物質が近く到達すると懸念されているロシア
のアムール川は、上流の中国領内での工業化が急速に進んだ数年前
から水質汚染が深刻化している。ハバロフスク市民の中には「水道
の水は沸かした後でも飲まない」と話す人もおり、水質悪化の懸念
は有毒物質の流出事故の前から広がっていた。
川の汚染を示す七段階の水質基準で、アムール川は最悪から二番
目の「非常に汚れている」状態になっている。
「六、七年前から、水量が減る冬には川の水から揮発性のにおい
がするようになった」と運転手ワシリー・ラスコフさん(56)。
地元専門家らによる川の水質検査ではここ数年、化学物質のほか重
金属、殺虫剤、染料などが検出されている。
国際環境保護団体グリーンピース・ロシア支部のキセリョフ氏は
、汚染源の80―90%は上流の中国吉林省の化学工場などの廃水
だと指摘する。
夏の風物詩だった川岸の水泳風景も姿を消して久しい。行政当局
は健康に有害だとして泳がないよう勧告している。
しかし市内の中央市場では、秋に遡上(そじょう)したという鮮
やかな赤色のサケの薫製が堂々と売られている。「(爆発事故によ
る)ベンゼン流出の前に捕れたやつだから大丈夫。味見してごらん
よ」と売り手の女性。アムール川の漁業で生計を立てているナナイ
人などの少数民族保護のため、漁はいまだに禁じられていない。
20051203 1821
[2005-12-03-18:21]