★阿修羅♪ > アジア3 > 329.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
読売新聞からhttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051127id23.htmより引用
ミャンマー謎の首都移転、新庁舎の建設進まず
【バンコク=太田誠】ミャンマーの軍事政権が進めるヤンゴンから中部ピンマナへの首都機能移転は、目的が不明なままなど、ナゾばかりだ。
政権は全省庁の移転を年内に完了するという以外、計画の詳細を明らかにせず、移転先への部外者の立ち入りも禁じている。建設中の建物の写真が今月下旬になってようやく外部流出したことでも分かる通り、奇妙極まる今回の動きは、民主化への突破口が一向に見えてこない同国の「闇」を象徴している。
ピンマナはヤンゴンの北約320キロの小都市。現地を訪れた人によると、街周辺にはサトウキビ畑が広がり、その中を片側3車線の道路が新設され、工事車両が走る。軍事施設や各省の庁舎は市街から10〜30キロ郊外に建設中という。
軍事政権のチョー・サン情報相は英紙フィナンシャル・タイムズとの会見で、「家やオフィスなど設備は調えられている」と語った。しかし消息筋によると、政府庁舎35棟のうち完成しているのは約10棟しかなく、住宅には水や電気も通じていないという。
別の消息筋によると、ピンマナに軍司令部や国防省を集約して「ミャンマー版ペンタゴン」を作る計画が10年ほど前からあった。ただ、他省庁をすべて移すことにしたのは最近の決定と見られる。
未完成の街に慌ただしく移転する理由は何か。チョー・サン情報相は7日、ヤンゴンでの会見で「辺境地域も含めた国家全体を効率よく治めるため」と説明した。国境沿いの州には少数民族が多く、最大のシャン族の一部は4月、「独立宣言」を行っている。
(2005年11月28日1時11分 読売新聞)