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【北京=穴井雄治、末続哲也】北朝鮮の核問題をめぐる第5回6か国協議は10日午前9時40分(日本時間同日午前10時40分)過ぎから、北京の釣魚台国賓館で2日目の全体会合が開かれた。
9月の第4回協議で採択された共同声明の履行に向けて、議長国・中国や日本が前日提案した、分野別に作業部会を設置して具体的な手順を詰める案などについて意見を交わした。また、北朝鮮が明らかにした、核凍結など4段階の核放棄提案についても論議したと見られる。
米国首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は10日朝、宿舎のホテルで記者団に対し、「履行計画を定める努力を続ける。日本は良い案を出している」と述べ、「核廃棄・検証」と「経済・エネルギー支援」については作業部会で、「2国間関係と地域安全保障協力」については当事国間でそれぞれロードマップ(行程表)を策定するとの日本の提案を評価した。
一方、北朝鮮の段階的核放棄案に関連してヒル次官補は、「共同声明採択後も北朝鮮・寧辺の核施設は稼働し、プルトニウムの原料を生産し続けている」と指摘。その上で、「使用済み燃料の再処理と原子炉の稼働を停止するのは今だ。そして(廃棄対象となる)核計画について申告することを期待している」と述べ、北朝鮮に対して凍結による時間稼ぎは受け入れられないとの立場を示した。また、5000キロ・ワットの実験用黒鉛減速炉の即時稼働停止など核廃棄に向けた措置を直ちに取るよう要求した。
日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も同日朝、記者団に、「北朝鮮が核廃棄に向けた意向を確認したことは結構なことだが、問題はそれを素早く実施することだ」と指摘。韓国首席代表の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商省次官補も、「核施設の稼働継続は適切な方法で中断されるべきであり、廃棄に至る過程をどうすれば加速化できるかについて話すべきだ」と述べた。
(2005年11月10日13時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051110i203.htm