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2005年11月09日00時22分
中国商務省は8日、米通商代表部(USTR)との間で、06年から3年間、中国製の繊維・衣料品21種類に対する対米輸出の伸び率を制限することで合意した、と発表した。中国からの輸入急増で米国から緊急輸入制限措置が乱発されていたが、摩擦回避を狙う中国が20日の首脳会談を控えて輸出制限に応じた。
両国は7回の協議を経て、担当閣僚が8日、ロンドンで合意した。中国側の発表によると、輸出制限の期間は、06年1月1日から08年12月31日まで。対象品目は綿パンなど21種類で、それぞれ前年比で10〜17%の伸び率に抑制する。輸出制限の期間は米国の主張通りだが、品目や伸び率などは双方で折り合った。
中国は対中貿易赤字を理由にした人民元の切り上げ圧力を回避する狙いもあって、EU(欧州連合)との間ではすでに輸出制限に応じている。中国の今年の貿易黒字は9月までで通年の過去最高を上回る683億ドルに達し、欧米など先進国から途上国まで貿易摩擦が広がっている。
http://www.asahi.com/business/update/1109/001.html