★阿修羅♪ > アジア3 > 204.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□北朝鮮の深刻な履物事情…雨の日に素足で歩く子供たちも [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1475782/detail?rd
北朝鮮の深刻な履物事情…雨の日に素足で歩く子供たちも
北朝鮮は先月28日、開城(ケソン)で開かれた南北経済協力推進委員会の第11次会議で、韓国側に履き物の原材料6000万足分を要求した。北朝鮮の総人口を2300万人とし、計算すれば1人当り2.5足になる。、このように膨大な量を要求する背景には、北朝鮮のどのような履き物事情があるのだろうか。
脱北者たちは、「北朝鮮の履き物問題は、南側の人の想像を絶するもの」と述べた。もっとも事情が良好な平壌(ピョンヤン)で、まともな靴を履いて歩く人の場合、靴のほとんどは1足に1000ウォンから5000ウォンもする中国製の履き物だ。北朝鮮労動者の平均給料は月2500ウォン程度だ。平壌の履き物工場で運動靴を生産しているが、その量は圧倒的に不足しており、一般の商店では見当たらない。
朝鮮・チェコ合弁会社の社長を務めていた脱北者のキム・テサンさんは、北朝鮮の履き物不足は1994年以前から始まったと述べた。
キムさんは、「1994年に金福信(キム・ボクシン)政務院副総理兼軽工業委員長(長官)が、休戦線付近の部隊を訪問した際、軍人の履き物が足りなく、交互に靴を利用する場面を見て、涙を流して履き物の供給を保障すると約束した」とし、「しかし、経済全般が崩れる状況で、この約束は守られなかったし、そのあおりを受けて金福信委員長は数年後、職を退いた」と述べた。
キムさんは、「北朝鮮は履き物生産に必要な原料であるゴムをマレーシアから輸入してきたが、外貨不足でほとんど輸入が中断された」とし、「今は銀河(ウンハ)貿易総局が、衣類加工合弁工場を経営して得る年間収入600〜700万ドルで、生ゴムを輸入している」と述べた。その規模では、全平壌市民が必要とする量も満たせない。
軍人の場合も、靴がまともに供給されていない。軍人出身の脱北者は、「新兵が初めて配置されると、訓練所でもらった履き物を上司が強制に奪って市場に売ることが頻繁に起きている」と伝えた。このため、ぼろぼろになった「地下足」(非戦闘用靴)を使う兵士が数えられないほどいる。その姿は、まるで馬賊団を彷彿とさせると、この脱北者は述べた。はなはだしくは、北朝鮮の軍人がそれぞれ違う履き物をはいている姿を南側の観光客たちが目撃したこともある。
地方に行くほど状況はさらに深刻だという。山岳地方で厳しい仕事をする農民や林業に携わる人々に履き物は命だ。咸鏡(ハムギョン)北道出身の脱北者は、「農村では、一方の足には靴を、また他の足には運動靴をはいて歩く人が見られるが、その場合はまだましで、木の履き物、草履、廃タイヤで作った履き物も見られる」と述べた。
ゴムが足りないので、履き物と関連しもっとも重要な「原資料」は廃タイヤだ。平壌でも廃タイヤを当て靴のかかとにする市民が多く、女性の靴も同じ事情だ。
同脱北物は、北朝鮮で履き物が早くすり減る理由は、運送手段がほとんどなく、舗装道路もない険しい道をあまりにも頻繁に歩くためだと述べた。品質の落ちるほとんどの運動靴は、1か月で靴の底が全部すり減ってしまう。
最近、羅津(ナジン)・先鋒(ソンボン)を訪問したある人権団体の関係者は、「案内を務めた国家保衛部員が履いていた運動靴も破れており、街で見受けられる子どもたちは、ぼろぼろになった靴をはいていた。一部は素足だった」と述べた。同関係者は、「ぼろぼろの服を着て歩く姿より、雨の日や寒い日に素足で歩く子どもたちの姿を見るのがもっとつらかった」と述べた。
朝鮮日報
2005年11月06日12時11分