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民主朝鮮22日付は、米国が核問題に対する自国のダブルスタンダードな立場をいっそう露にしていることと関連し、次のような論評を掲載した。
米国は核問題に関連し、ある国に対しては妥協のない強硬な立場を取る一方、一部の国に対しては積極的にひ護、助長している。
米国は、これまで朝鮮に対しては朝鮮半島の核問題を口実に孤立、圧殺政策を追求しながらも、イスラエルの核開発を支援し、彼らの核兵器保有を黙認しており、最近は核拡散防止条約(NPT)に加盟していない国々との核技術移転まで平然と行っている。
明白なのは、米国にとって核問題に接する基準はいかなる公認された国際的協約や正義ではなく、彼ら自身の利害関係によるものだということだ。
米国は、自国の利害関係に合致すればNPTなどは眼中にもなく、自分勝手に他国の核保有を「認定」し、核技術まで移転している。
核問題に対する米国のこのような二重基準政策は、世界的な核拡散防止体系を麻痺させて国際的安定を破壊し、人類を核惨禍のなかに追い込む結果しか招かない。
こんにち、国際的に核兵器の開発と生産、その利用に対する全一的な体系が確立され、核兵器をはじめ大量破壊兵器に対する統制が強化されているのはNPTのような国際的な協約があるからだ。
ところが、このような保証体系が核問題に対する米国の二重基準政策によって破壊されている。
自分らの気にくわない国々に対する核威嚇と恐喝、同盟国のNPT違反行為に対する積極的なひ護、自国の義務履行に背を向けるなど、米国の二重基準政策によって世界的な核拡散防止体系の中核をなしているNPTなどが危機に直面している。
このような行為が続くなら、遠からずNPTは何の拘束力も持たない見かけだけの協約にすぎなくなり、世界はまたしても核惨禍に見舞われるのは火を見るより明らかだ。
現実は、核問題に対する米国の二重基準政策の危険性と不当性を見極め、それに警戒心を高めることを求めている。
核問題への米国の二重基準政策に対するわれわれの立場は終始一貫、確固たるものだ。われわれは、核問題に対する米国の二重基準政策を朝鮮の自主権と尊厳に対する乱暴な侵害と見なし、断固反対、排撃している。
核問題に対する米国の二重基準政策は、朝鮮半島核問題の解決を妨げている最大の障害である。核問題に対する米国の二重基準政策を放置していては、朝鮮半島核問題の根源である反朝鮮核脅威自体をなくすことができない。
もし、米国が朝鮮半島核問題の解決を心から願い、核問題に対する二重基準政策を追求しないなら、われわれの要求に即応できない何の理由もありえない。
われわれは、米国に特別なものを求めているのではない。われわれの要求は、米国が現実的にNPTの外で核兵器を保有している他国に適用している待遇と措置をわれわれにもそのまま適用せよということである。
これは、国連加盟国であるわれわれの主権を尊重するという米国の公約を実践的に証明することでもある。
米国がわれわれの要求に背を向けて核問題に対する自国の二重基準政策に引き続き執着するなら、それから招かれるすべての結果に全責任を負うことになるであろう。米国は現実を直視し、熟考して行動すべきである。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2005.10.28]
http://www.korea-np.co.jp/sinboj/Default.htm