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2005 年 10 月 23 日(日)
【China Now!より】重慶工場労働者を人民警察が虐殺!
まったくスバラシイ社会主義中国。
人民警察による労働者の虐殺は、日本陸軍の蛮行とどこが違うのか?
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China Now!第22号2005年10月18日より
【編集部】重慶特殊鋼鉄工場の労働者のたたかいは弾圧され、 すくなくとも死者3名をだす事態になりました。前号を発行し てからこれまでに、「レイバーネット」という日本と世界各地 の労働運動についての情報を発信するサイトにも続報が掲載さ れていますので、ぜひご一読ください。
○ 重慶特殊鋼工場労働者の闘争・続報(2005/10/11)
http://www.labornetjp.org/labornet/news/2005/1129002196863staff01
○ 重慶の労働者、闘争を堅持(2005/10/09 )
http://www.labornetjp.org/labornet/news/2005/1128835294740staff01
○ 重慶特殊鋼工場労働者殺される(2005/10/08)
http://www.labornetjp.org/labornet/news/2005/1128742571646staff01
○ レイバーネット
以下に紹介するのは、弾圧後に中国のwebサイトに掲載された当該労働者のアピールおよび巻き込まれた労働者の意見です。すでに中国国内ではサイト上のおおくの関連書き込みが削除されていますが、これらの情報は確実に国内の労働者につたわっているようです。万国の労働者、団結しよう。(編集部)
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重慶:アジア太平洋サミットと重慶特殊鋼鉄工場の労働者
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最近、重慶で発生した二つの大事件はとりわけ人々の注目を集めた。ひとつは、「アジア太平洋市長サミット」が重慶で開催されたこと。二つは重慶特殊鋼鉄工場の労働者と機動隊とのあいだで暴力的衝突が起きたことである。重慶市の王鴻挙市長はこの二つの事件への対応において明らかに異なった態度をとったということでも人々の注目を集めた。
彼は70億元を使って町を装い、そのうち1.5億元をつかって重慶のとおり沿いの古い建物の外壁を塗装しなおすという「塗装運動」を行った。当時、市民が追及した時には、彼はスマートに「これは政治的功績のためのプロジェクトではない。人間と同じように(建物も)服を着替えなければならないし、毎日顔を洗わなければならない」と答えていた。
彼は、「(重慶市が管轄する)18の県と区に38門の高射砲、18台のミサイル発射台、300発のミサイルと二機の飛行機を準備し、雨天解消準備の陣容は空前のものになった」と語った。彼の部下である重慶市人工雨天事務室冉栄生主任は威風堂々と次のように語った。「号令一下、大砲、飛行機、ミサイルの三大布陣は全線において出撃し、サミット期間中の雨天阻止を確保する だろう。」重慶の10から20ミリの降水量の小雨は、とっくに驚いてどこかへ吹き飛んでしまっていた。(※1)
彼は一年間の時間をつかって、7800通の招待状を送り、招待した124の都市の市長や代表は彼のために「重慶都市建設のアイデアを出した」。彼の「誠意」は「アメリカのワシントン特別市長のアントニー・ウイリアムズの参加を最終的に決断させた。なぜなら重慶市の14回に渡る要請に感動したからである」 。結局さらに「100以上の海外の都市の市長がやって来たし、一部の市長はビジネス代表団を同伴し、具体的な視察を行い、経済交流の兆しが生まれることになった。」(『人民日報』2005年10月14日「重慶での会合の狙いは何か」) 。会議はさらに「重慶宣言」を発表し、「都市、人、自然と調和共生は都市発展が追求する目標である」ことを規定した。一週間前に彼が機動隊を出動させて労働者と衝突させたことは、ここでの豪語壮語を妨害することにはならなかた。
9月7日午後、彼は新華ネットに登場した際に、上海東方衛星テレビ司会の労春燕から四つの「すばらしい」を贈られた。そのひとつは「すばらしく親切で協力的である」そうだ。労春燕は、前回、王市長室で一枚の写真を見つけた。それは彼と孫娘が床に寝そべって折り紙の蛙に息を吹きかけているもので、彼が 非常に温和に見えたという。王市長は「よき指導者になるには、ますよき人間でなければならない」と語った。二つ目の「すばらしい」は、「すばらしく庶民的だ」というものである。王市長は毎週町中へ視察を行うそうだが、労春燕は市長に次のように質問した。「市民に囲まれたりすることは怖くないですか」 。王市長は「怖くないですね。そうすることで庶民の本当の声を直接聞くことができるのですから」......。(9月8日「重慶晩報」)
そのちょうど一ヶ月のち、10月7日に、彼は機動隊を出動させて、退職した労働者と7歳の孫を負傷させた。彼が見ることを避け、彼が「庶民の本当の声を直接聞くこと」を求めた庶民何十名を負傷させた。
王鴻挙市長は、外国の官僚と自分の臣民への愛憎を明確に分けた。すでにまったく共産党人としての振る舞いはなくなってしまったにもかかわらず、かれはやはり党の官僚である。彼は民衆の声を聞こうとはしないが、すくなくとも党の決議を遵守しなければならないだろう?「中国共産党第16期中央委員会第五回全体会議コミュニケ」では、民主法治、公正正義、誠実友愛、活力充満、安定秩序、人と自然の調和という社会主義調和社会の建設するという要求に基づいて、新情勢における人民内部の矛盾を正確に処理し、人民大衆の最も関心があり、最も直接的で、最も現実的な利益問題を真剣に解決しなければならない、と指摘している。
では、みなさんに庶民の声を聞いてもらおう!(労働者からの二通の通信)
【通信1】 重慶市政府(王鴻挙)当局が機動隊を出動させ特殊鋼鉄労働者民衆を弾圧したことに対して強く抗議する
特殊鋼鉄工場が数ヶ月前に倒産したことはだれもが知っている。清算チームは特殊鋼鉄の実質的な問題を同じく解決することができずに、公然と「倒産法」に対抗して、全工場の労働者からの断固たる反対を引き起こした。10月6日午前、特殊鋼鉄職員代表が市政府の責任者との対話に訪れたが、責任者に姿は見えず、逆に殴る蹴るの暴行を受け、前後して十数名が拘束された。10月7日午 前、特殊鋼鉄の労働者は我慢の限界に達し、工場の広場に集まったが、機動隊の目茶苦茶な弾圧に遭った。数百台の警察車両、数千人の機動隊と警察学校の学生が、寸鉄を帯びない特殊鋼鉄関係者らに残酷な仕打ちを下した。かれらはスチール製のヘルメットをかぶり、警棒と盾をもって、大弾圧を開始した。何人かの部外者や通りすがりの民衆も犠牲になった。労働者に暴力を振るうな、と言っただけで負傷を負わされ病院に担ぎ込まれた。なんと7歳の子どもも警察が祖母に手を出すのを見たときに「おばあちゃん、どうして警察はおばあちゃんを殴るの」と聞いただけで、機動隊に暴行を受け重傷を負った。7日午後1時過ぎに重慶市児童医院に転送されて救命治療を受けた。すべての双碑地区のお年寄りたちはこの不幸な子どもにために嘆き悲しんだ。子どもがどんな罪を犯したというのか。双碑地区の何千何万という人々はこの悲劇の一幕をその目で目撃した。これこそが人民警察であり、かれらはこのような暴力で労働者を弾圧し、われわれも子どもとお年寄りを負傷させた。これこそが確かな証拠である。かれらのかような暴行は、いったい日本ファシストや白公館と渣宰洞(※2)の国民党特務による人民への弾圧をどんな区別があるというのだ?! まさに残虐非道で悪辣極まりない!このような政府は人民の政府たるだろうか? このような警察のどこに人民警察の面影があるだろうか。まったく匪賊と同じだ!特殊鋼鉄の労働者階級が平等と主人公としての権利を求めることになんの罪があるというのだ。警察に殴られ負傷した人の中で最高齢は86歳−−建設会社を退職した陳氏で、最小年齢は7歳の子どもである。負傷者は工場内の病院に20名が入院しており、市内の他の病院でも負傷者が治療中である。
ここに入院中の負傷者リストを公表する。
王徳英、李正容、文小珍、陳剛、鐘守良、黄正朋、梁献、劉瑜、曹鳳、楊伯君、李紹芬、楊万福、程名芳、趙大勝、張勇、周輝、車麗、古廖夫、黄雲清、朝*恵。
すべての特殊鋼鉄の労働者同志諸君、政府の暴力はわれわれの決心をいっそう打ち固め、われわれ特殊鋼鉄人をさらに団結させた!われわれは生存を要求する!われわれは平等を要求する!われわれは特殊鋼鉄人の高貴なこうべを決してうな垂れはしないことを死して誓う。弾圧者には血債で贖わせなければならない!!!
重慶特殊鋼鉄工場の全労働者、家族 2005年10月10日
【通信2】 私は「人民警察」に負傷させられた!
私は(重慶市沙坪〔土覇〕区)双碑の付近にある工場の退職者で、今年65歳になります。2005年10月7日午前9時過ぎ、買い物からの帰りに特殊鋼鉄工場の広場(特殊鋼鉄第二ゲート)を通りかかった際、工場の道路の両側にたくさんの人が集まっているのが見えました。群衆の中には警察と衝突をしている人もいて、どの警察もみな左手に鋼鉄製のヘルメットを持ち、右手に警棒を持って、寸鉄を帯びていない抗議する群衆にそれらを振り回して攻撃していました。このとき私は良識ある人間として、心の憤怒を抑えることができず、駆け寄ってこう叫んだのです。「みなさんはやく来て下さい!人民警察が人民に暴力を振るっていますよ!君達は人民の衛兵だろう。こんなことをしてはいけないはずだ。そんなことをしたら人権侵害ではないか!」しかしそう言い終わるか終わらないかのうちに、彼らの持っていたヘルメットが頭の上に振り落とされて、道路に倒れてしまったのです。その瞬間、何もかもが分からなくなりました。 大体35分くらいたってからゆっくり意識が回復してはじめて、額や右目にひどい痛みを感じたのです。
事態が発展していく中で、集まってくる人はだんだん増えてきて、一番多いときで600人くらいが集まりました。このとき、怒れる群衆の中から警官に石塊やレンガを投擲する人がでました。わたしが現場を離れて病院へ治療に向かった11時ごろには、双方の衝突は激しくなっていました。
いま私の右目周囲は紫色に腫れ上がって、視界もハッキリせず、めまいがし、腰痛などの症状があります。かれらは人民の公僕として、人民の衛兵としてわたしに対して身体的傷害を与えたのです。この責任は誰がとってくれるのでしょうか。わたしはかれらの野蛮な行為に対して強い抗議と激しい怒りを表明します。
良識のある同胞のみなさん、全国の労働者階級が団結して重慶特殊鋼鉄労働者の反弾圧闘争へ支援・支持を送ることをお願いするものです。
事件の中で負傷した退職者より 2005年10月10日
【訳注】
(※1)中国では雨が降りそうな大気にヨウ化銀をまくことで、水蒸気がヨウ化銀の粒にくっついて降雨を誘発させるという雨天調節が行われている。
(※2)1942年、アメリカの援助を受けて国民党が重慶に開設した特務機関員の養成機関。内部には20あまりの牢獄があり、そのうち最大のものが白公館と渣滓洞である。多くの革命家がここに囚われ殺害された。重慶特殊鋼鉄公司とおなじ重慶市沙坪〔土覇〕区にあった。現在は記念館として保存されている。
「主人公論壇」BBS(http://www.gongnong.org/bbs/index.php?f=0)に転載された投稿より訳出
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次号も関連情報を送る予定です。重慶特殊鋼鉄のたたかいについて、購読者の方から感想やアドバイスをいただきました。情報の発信は大胆に、そして行動は慎重に、というのがいまの精一杯のところです。ご容赦ください。(編集委員会)
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投稿者:死ぬのはやつらだ at 23:00
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投稿者 kerogaso 日時 2005 年 10 月 11 日