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中国産割りばし、対日輸出2008年にも停止【日経】4/13
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060413AT1D1205512042006.html
中国産割り箸(ばし)の対日輸出が先細りになり、最終的には停止するらしい。これまでの経緯は、こちらの報道がわかりやすい。
弁当、コンビニ業界に新たな“中国リスク”【日経BP】3/29
http://www.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/425599
リンク切れに備え補足するとこんな感じ。
昨年11月、「割り箸を5割値上げする。さもなくば輸出数量を制限する」と、中国の輸出会社団体が日本割箸輸入協会につきつけたのがきっかけ。
中国では昨年から住宅着工が増え、原木価格が上昇。さらに税金制度改正や人件費、人民元の上昇で値上げしざるを得ない背景がある。
日本の割り箸の 9割以上が中国製。要求を完全に拒否できるわけがなく、在庫が尽き始めた今年 2月頃から値上げが始まった。一部のコンビニでは価格を15%以上あげ、100円ショップに割り箸を卸している業者は 3月から 80本入を 50本入にし、実質的な値上げを行った。こう見ると、中国の要求通り、5割近くまで価格が上昇するのは明らかだろう。
そこへ来て、今度は森林資源の保護を名目に段階的に対日輸出が減らし、最終的には停止。中国の森林破壊はもの凄い勢いで進んでおり、10年以内に枯渇してしまうと指摘する学者もいるので名目にはもってこいだろう。ただ、「2008年」と銘打ってる辺り、日本のODA停止も絡んでいるのでは?とも思ってしまう(笑)。
もっとも、コンビニや外食産業が多大な影響を受けるだけで、割り箸に依存しない一般家庭にはあまり影響がないように思う。むしろ、これを契機に社会全体が割り箸を不要とする方向に向かえばいいのだが、現実には難しいだろう。
輸入割り箸(竹箸)は 3年前に防カビ剤や漂白剤の問題が起こり、厚労省が基準値を設け、監視することで落ち着いた。
それ以来、個人的には輸入割り箸を避けていた。特に竹箸がひどかった。
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竹製割箸に有毒漂白剤残留(http://www.nouminren.ne.jp/dat/200303/2003031001.htm)【農民運動全国連合会(http://www.nouminren.ne.jp/)】2003/3/10
ここによれば、31膳中、29膳に漂白剤(二酸化硫黄)が使用されていた。中には一膳あたり 4.56mgもある。
ただ、これが多いのか少ないのかさっぱりわからない。当時は鵜呑みにして危険視していたが、昨年からこういった事を調べ始めてから、冷静に見るようになった。
このページの最後の方に、『食品衛生法が定める「その他食品」の二酸化硫黄の残留基準は 1kg当たり 0.03g。これを割箸一膳の重さ(約7.5g)に換算すると0.225mg。これに対して、今回決めた基準は12mgです』と警告している。
この、「その他食品」が非常に気になったので食品衛生法を見てみると面白いことがわかる。
食品添加物の指定、使用基準の改正等について【厚労省】
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/01/h0120-4.html
確かに「その他食品」は0.03gだが、「かんぴょう」はなんと 5.0g。生食を前提としてないからかもしれないが、こんなに差があるとちょっと戸惑う(´・ω・`)
割り箸の基準値が 12mgなので、箸一膳あたりから逆算すると 1kgあたり 1.6g。乾燥果実が 2.0g(干しぶどうのみ 1.5g)で、箸も口に当たる部分を考えれば神経質になる数値ではない気がするし、そこまで気にするなら、乾燥果実やかんぴょうも避けるべきだろう。
そんな折、竹箸を使ったこんな実験記事があった。
CERES(http://www.fun-c.jp/html/ceres.html)【楽しい株式会社(http://www.fun-c.jp/)】
後半に竹箸15膳(防カビ剤・漂白剤使用)を金魚がいる水槽に入れてみたら、一週間で見事全滅。一方、未使用は 8日間経っても異常がなかった。
今回、漂白剤しか見られなかったが、防カビ剤も結構きついように思えてしまう。勿論、人間に換算した場合、とんでもない量なので比較対象にならないだろうが、ないことに越したことはなさそうだ。
中国産割り箸がなくなったらどうなるか。こんな報道もあった。
万博の試みで反響 再生紙箸を販売 佐賀の業者 3月メドに【読売】1/13
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei060113_1.htm
再生紙を原料にした箸で、評判も上々らしい。このまま中国産割り箸が値上がり、出荷停止になれば、コンビニや外食産業で意外とメジャーになるかもしれない。