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まぐまぐ - よくわかる 韓国政治・社会情勢 -
"□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□ よくわかる 韓国政治・社会情勢 平成18年(2006)4月7日(金曜日) 第107号 □□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 崩れゆく単一民族国家の神話、外国人人口100万人に迫る ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー **************************************************************** 韓国の全国紙は、ほとんどが朝刊だけの発行だ。ごく少数だが、夕刊だけとい う全国紙もある。現代グループ系の文化日報だ。 その文化日報が、4月3日から“韓国も今や多民族多文化時代”と題した連載 を始めた。連載の一回目は一面トップで、見出しは「100万他人種、いまだ 異邦人」となっている。 この記事によると、法務部の統計では、2005年末時点での国内居住外国人 の数は74万7467人で、総人口4800万人の約1.5%を超えたという。 また、父母のどちらかが外国人の子どもや、不法滞在者を加えた推定人口は約 80万人(1.7%)で、外国人の比率が2%を超えるのは時間の問題である という。(ちなみに日本の場合、日本語母語者である在日韓国・朝鮮人を含め た外国人人口は、2004年の時点で197万3747人、総人口の約1.5 4%である) また、外国人労働者の数は40万人に迫り、国内経済活動人口(2413万7 000人)の1.63%を占めているという。 さらに、2005年の婚姻件数のうち、国際結婚が13.6%を占め、実に7 組に1組が国際結婚という計算になる。特に、農村地域の男性の35.7%が、 外国人女性と結婚したという。 同紙は、産業の空洞化と国際化の進展によって、外国人人口の増大、多民族化 は、今後も不可避の現象であると伝えたうえで、社会面において、国際結婚に よって誕生した子供たちが直面している差別の実態を伝えている。 同記事は、現在のようなアジア・アフリカ出身者達に対する差別が続く限り、 遠からず、フランスで起こった人種暴動が、韓国においても再現されるとも警 告している。 外国人から見ると、思わず身構え、引いてしまうような“排他的民族主義”は、 朴正熙元大統領が人為的に作り出したものではあるが、その“排他的民族主義” ゆえに、韓国は外国人労働者にとって、最も住みにくい国とも言われている。 実際、外国人労働者が韓国に来て最初に覚える韓国語は、「テリジマセヨ(た たかないでください)」であるというのは、韓国のニュースでも大きく報道さ れた話だ。 文化日報の連載は、韓国人女性と米軍黒人兵士のハーフとして生まれ、NFL の覇者を決めるスーパーボウルで大活躍した、ハインズ・ワード選手の韓国訪 問をきっかけに始まったものだ。ワード選手の訪韓は、政界までをも動かした。 与野党が一致して“混血差別禁止法”の制定を推進することを言明したのだ。 外国人、混血児の権利擁護のために、官民が大きく動き出したかのようにも思 える。 だが、熱しやすく冷めやすいのは、誰しもが認める韓国人の国民性だ。突然提 起されはじめた外国人との共生論議が、スポーツの英雄を迎えた陶酔から来る 一時的なものなのか、それとも韓国社会の構造的変化を視野に入れたものなの か、少し長いタームで見たほうがいいのかもしれない。"
http://blog.mag2.com/m/log/0000129142