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(汚れた)国家安全保障に加担しないために 17:44
http://blog.kaisetsu.org/?eid=192858
◆イラク戦争の補完的思想として使用された、汚れた「人間の安全保障」に対する強烈な『アンチ・テーゼ』として、どこまで鮮明なメッセージを出せるかが、ポントとなるだろう。その意味で、どこまで、ピープルズ・プラン研究所自体が、ポスト・モダン的になりうるか、つまり、唯物史観を完全に葬り去り、構造主義をも超えて、「脱構造主義」まで、踏み込めるか、が注目点となる。既存の支援団体、学者等からの脱皮も、その線から、必要であろう。
ODA ウォッチャーズ
ピープルズ・プラン研究所事務所移転記念・秋の連続研究会
グローバル化と民衆運動研究会
---国家安全保障に加担しないために---
グローバル化と民衆運動研究会は、秋の連続研究会として「民衆の安全保障論・再考」をテーマに選び、下記の日程で研究会を持ちます。この連続学習会では、参加者のみなさんとの討議を通じて、ピープルズ・プラン研究所が掲げてきた重要な理念のひとつでもある「民衆の安全保障」の考え方を鍛え直すことを目指します。
このテーマを選んだ理由は二つあります。一つは、ここ数年、特に緒方貞子/アマルティア・ンの『安全保障の今日的課題』が出されて以降、「人間の安全保障」の認知度が高まるとともに、政府や防衛関係者は国家安全保障を補完するものとして人間の安全保障を位置づけ、積極的な政策展開を進め始めています。そしてこれに呼応するかのように、学会・アカデミズムでも「人間の安全保障」の
研究成果がかなりの数に上るようになっています。しかし、残念ながら、政府の政策はもとより学会の研究も一部を除いて、新自由主義的なグローバル化を推進するための社会統合の一環として人々の安全をとらえる視点からのアプローチが無視できない影響を持ち始めているとように見えます。民衆の安全保障論は、国連が提起した人間の安全保障にみられる国家安全保障への不徹底な批判と国家安
全保障補完論を批判するなかから生まれましたことをふまえて、現在の人間の安全保障論への私たちなりの批判的な検討を行い、問
題を提起することはピープルズ・プラン研究所の重要な課題だと考えています。
もう一つの理由は、私たちが民衆の安全保障を提起した後、911同時多発テロとアフガン・イラク戦争が起き、さらに日本国内に限ってみても有事法制から改憲へと状況が大きく変化したことをふまえて、民衆の安全保障の理念を再検討する必要があるだろうということです。反グローバリズムの広範な運動と反戦運動の拡がりを通じて、経済的な搾取と軍隊による政治的軍事的な支配を有機的に結びつけた包括的な批判の視点に立ちつつ、再度民衆の安全保障論を検討し直すことが、グローバルな経済と戦争に対抗してオルタナティブを模索する民衆運動の理念としても必要になってきていると思います。
この研究会では、まず民衆の安全保障に関する基礎的な論点整理を目指して以下のスケジュールで研究会を実施します。
場所はPP研新事務所
いずれも、議論の前提となる問題提起を小倉が行いますが、よりつっこんだ議論のための問題提起をしていただける方を別途いろいろな方にお願いするかもしれません。
第一回 10月8日(土) 午後2時から5時
緒方・セン報告を中心に「人間の安全保障論」の基本的な考え方とその問題点を討議します。
第二回 10月18日(火) 午後6時半から9時
外務省、学会など「人間の安全保障」についての最近の議論とその問題点を検討します。
第三回 11月1日(火) 午後6時半から9時
2000年の沖縄・民衆の安全保障ファーラムが提起したもの。民衆の安全保障の議論が人間の安全保障論に対して本質的にどのような新しい観点を提起したか、そしてどのような検討課題があるかを討議します。
第四回 11月15日(火) 午後6時半から9時
9・11とイラク戦争をふまえて民衆の安全保障を鍛え直す。ジェンダー、戦争、ネオリベラリズムなどとの関わりを検討します。
参加資格
とくにありませんが、事前にお申し込みください。一回のみの参加も可。参加費。資料代を含めて一回500円。
上記日程は、いずれも予定です。変更の可能性があります。場合によっては回数が増えることもあります。
問い合わせ:ピープルズ・プラン研究所