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昨夜のNHKニュース10。バクダッドからの中継も交え、イラクで反テロの内容の歌がヒットと報道。
何でも歌詞の内容は「路肩爆弾の代わりに花を」だとか。これがバクダッドで若者に人気を博しているとNHKは伝える。
しかし、このレポ実に怪しいものであった。
そもそもレポの中でこの歌をプッシュしているのがイラクのテレビ局であると判明。もちろんイラクのテレビ局は米軍当局の厳重な監視下に置かれ、米軍批判、レジスタンス賛美などできようもない。つまりはプロパガンダの一環として「路肩爆弾の代わりに花を」という「反テロ」ソングを占領当局がプッシュしているという事実を、NHKでは「今、バクダッドでは反テロソングが人気で、テレビ局もその歌を支援しています」と改変された訳だ。
しかも、本当にヒットしているのかオリコンもないし、まったくの不明。しかも歌っている歌手がどの宗派に属し、何人なのかもまったく報道せず。もちろんその歌手に暫定政府の誰かの後ろ盾があるかとかそういう背景の報告も一切無し。
もっと始末に悪いのは、このレポではイラクに駐留する米軍に対する言及は一切無かったという事実。ただ「宗派対立が深刻になっており、それを懸念した反テロの歌」とだけ報道。これではNHKの報道のみをみている人間は、イラクの全ての暴力はスンニ派とシーア派の宗派対立のみを原因に起こっていると感じるであろう。そして路肩爆弾というのもイラク人同士が殺し合いをするための道具と感じるであろう。路肩爆弾は米軍車両が第一ターゲットであること、そしてその米軍の爆撃により多数の民間人が死傷し、人々の怒りを買っているのは番組としてはもちろん触れていないのだから。
極めつけはイラクでは民間人のみがテロの標的とされ、続々被害者となっているかのごとくナレーションをつけて病院の映像を報道したこと。
「なんて卑劣なんだテロリスト」と数多くの日本国民が洗脳された事であろう。
それにしても、これほど露骨で怪しげなプロパガンダ放送が平然と流されるのを見るにつけ、いかに受信料不払いを原因としたNHKの改革とやらがまことにもって嘘っぱちであることがわかる。
http://www.asyura2.com/0505/hihyo1/msg/478.html
ちなみにこの「ニュース10」はNHKの番組の中でも極めて悪質な部類の番組で、いつもこの手の怪しげなレポをイラクから送って来たり、あるいは怪しげな解説者に中東情勢を語らせる番組である。注意してみておくと、政権側のプロパガンダの手法を勉強する良い材料となるであろう。
http://www.asyura2.com/0505/war74/msg/673.html