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今回どじを踏んだイギリス兵工作員に関する英米系メインストリームメディア報道は事件をストレートに報じるというよりは、事件をごまかすことに加担しているように思われる。それだけに、米英サイドに属さないロシア、中国、アラブ等メディアの報道は貴重である。その中にアイルランドのメディアもあるようである。
たとえば、次の記事では、事件は北アイルランドにおける1988年に起きたイギリスの工作活動を想起させると指摘してる。
Basra attack echoes SAS actions in North
http://dailyireland.televisual.co.uk/home.tvt?_ticket=K33DALOLO9M2TRRIVPNG9NTHLZIZBHSJ7TRFNOWCDO1FGQR9CHVRO94EIOQNBNXI9LLDNBF2TRRIVNNAGRSEARU9CHVRCE92B5H&_scope=DailyIreland/Content/News&id=10388&opp=1
ここ阿修羅で小生も、今回拘束された二人が属するとされる組織に関して、北アイルランドにおける暗い工作とのリンクを指摘したが、北アイルランドにおける汚い工作とのリンクはそれだけではないようである。
(上のデイリー・アイルランドTVでも指摘している)次でカート・ニンモがメディアの状況も含めて事件の深層を探っているが、その中に一人の男の名前が指摘されている。
Kearney also mentions that Brigadier (in the Intelligence Corps) Gordon Kerr, who “played a key role in the activities of covert British activities in the North [of Ireland],” is “now stationed with British forces in Iraq.
http://kurtnimmo.com/?p=34
ゴードン・ケールという男である。
この男は冷戦時代にベルリンで動き、その後北アイルランドで汚い戦争に従事した過去を持つ。その後、血でたっぷり汚れたこの男が送られたのは刑務所ではなくイラク開戦前には湾岸地域だった。そしてその論功褒賞として彼は武官として北京に送られる。人権団体British Irish RIGHTS WATCHの代表ジェイン・ウィンターは、それは来る戦争に備えた人事だったと指摘しているようだ。
そう。この男は今やイラクにいるのである。何をしているのだろう。今回に限って彼は、せっせと不慣れな和平工作にでも従事しているのだろうか。
事件発生前の17日イギリス外相と町村外相は国連で会い「イラクの復興は年末にかけて重要な時期にさしかかるので、これまで以上に意見交換していく」ことで一致したという。
両外相の意見を一致をみたとする「重要な時期」とは何を意味していたのだろう。今回の事件によって確かに日英両国が「これまで以上に意見交換」が必要となったには違いない。しかしゴードン・ケールという男の存在は、「これまで以上に意見交換」が必要となるということが、平和な明るい未来ではなく、血でまみれた、いんちきだらけの暗く汚い汚れた未来を示唆しているように思えてならない。