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旧ユ―ゴ紛争戦犯国際法廷
主席検事がロ―マ法王庁批判
【ブリュッセル=鶴原徹也】
旧ユ―ゴスラビア戦犯国際法廷(オランダ・ハ―グ)のカルラ・デルポンテ主席検事は20日の英デイリ―・テレグラフ紙上で、1990年代のクロアチアでの紛争を巡り「人道に対する罪」などで同法廷に起訴されながら逃亡している退役将軍アンテ・ゴトビナ被告がクロアチア国内のカトリック系修道院にかくまわれているのに、ロ―マ法王庁が捜査に協力していない、などと批判した。
同検事は「私の情報では、クロアチアのフランシスコ修道会系修道院に潜み、カトリック教会が保護している。法王庁に協力を要請したが、全面的に拒否された」と語った。
クロアチアには約80の修道院があり、法王庁が調査すれば「2,3日のうちに」潜伏先を特定できるはずだという。
これに対し、法王庁は20日、独自調査ではゴトビナ潜伏は確認できず、同検事に対して潜伏先を巡る詳細な情報提供を求めているとの声明を出した。
ゴトビナ被告はクロアチア国民にとっては「クロアチア独立の英雄」。だが、一連の旧ユ―ゴ紛争を巡る逃亡中の重要人物のうちでは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争におけるセルビア人勢力指導者カラジッチ被告、軍事指導者ムラジッチ被告に続く、第3の大物だ。
クロアチアは欧州連合(EU)加盟を望み、今年3月から加盟交渉に入る予定だったが、ゴトビナ被告の捜査に関して旧ユ−ゴ戦犯国際法廷に協力的でないとして交渉入りが棚上げされている。
読売新聞 05 9 22