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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000011-san-intより引用
パキスタン大統領、全米ユダヤ人会議で講演へ 米印接近に焦り 関係構築を模索
【バンコク=岩田智雄】訪米中のパキスタンのムシャラフ大統領は十七日、全米ユダヤ人会議で講演する。パキスタンは、イスラエルとの間で初の閣僚級協議を行ったばかりで、国内イスラム勢力から反発が強まっているが、大統領は、最近の米印関係の緊密化に神経をとがらせており、ブッシュ米政権に影響力を持つユダヤ・ロビーとの関係を構築しようとの狙いがあるとみられる。
講演は、全米ユダヤ人会議の招請によるもので、イスラム国家の指導者が同会議で講演するのは異例だ。ムシャラフ大統領の報道官が米紙に明らかにしたところでは、大統領はパレスチナ問題の解決の必要性を強調する予定だという。
今月一日にイスタンブールで行われたパキスタンのカスリ外相とイスラエルのシャローム外相との会談は、外交関係のない両国の初の閣僚級公式協議となったが、協議の狙いも、ユダヤ・ロビーとの関係構築にあるとみられている。
ムシャラフ大統領はニューヨークで十四日始まった国連の特別首脳会合の前にも、イスラエルのシャロン首相とがっちり握手をかわし、両国の友好ムードを確認した。
背景には、カシミール問題でパキスタンと敵対するインドが最近、米国と戦略的パートナーシップを結び、原子力の平和利用での協力を取り付けるなど関係を強めているという事情がある。
一方、パキスタンは米国にテロとの戦いで協力し、かねて要求していたF16戦闘機の売却をようやく取り付けた。しかし米国が、カーン博士を中心に核技術の漏洩(ろうえい)が起きたパキスタンと、民主国家であり巨大市場の魅力を持つインドを区別していることは明らかだ。外交筋によると、ムシャラフ政権は、対米関係でインドに水をあけられつつあるとの焦燥感を募らせているという。
しかし、ユダヤ・ロビーへの接近に対しては、パキスタン国内のイスラム組織が強烈に反発。保守派の宗教政党イスラム協会は、ムシャラフ大統領の辞任を求めるゼネストを呼びかけた。
(産経新聞) - 9月16日3時5分更新