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http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=9617701§ion=news
[バグダッド 10日 ロイター] ヨルダンのバドラン首相は10日、イラクの首都バグダッドを訪問した。フセイン政権崩壊後、アラブ諸国の首脳のバグダッド訪問は初めてという。イラクのジャファリ首相は、同国移行政府の孤立状態に終止符を打つため、他のアラブ諸国の指導者らにもこの動きに追随するよう訴えた。
会談を終えたバドラン首相は、記者会見で、紅海に面したアカバからバグダッドまで通じる鉄道を敷設する計画などを協議したことを明らかにした。駐イラク大使を任命したことについても確認した。
ジャファリ首相は、バドラン首相の訪問について、「我が国にとって大いなる意義があり、政治的に大きな節目となるものだ。他のアラブ諸国に対し、ヨルダンが踏み出した第一歩に続いてくれることを要請する。この日の訪問は、障害を打ち砕き、政治的メッセージを送った」と歓迎の意を示した。
シーア派主導のイラク政府は、スンニ派支配が多いほかのアラブ諸国について、過激派のイラク流入を阻止できないことや、イラクとの完全な外交関係樹立に消極的なことなどを理由に、これまで批判的な立場だった。一方、ヨルダンも含むアラブ諸国の多くは、イラク移行政府が米国やイランと密接な関係を築いていることを警戒している。