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「米国は、対イラク戦争に敗北しつつある」と。
しかし、ネオコン=シオニストイスラエルは、米国に対して、さらに戦争を、対イラン戦争へとエスカレートすることを要求する。 (週刊日本新聞 時事寸評より転載)
更新 平成17年08月30日08時28分
平成十七年(二〇〇五年)八月二十九日(月)
(第一千四百十六回)
○イマヌエル・ウォーラスタイン Immanuel Wallerstein
二〇〇五年八月十五日。
○この短い論説は、
「米国は対イラク戦争を失った」“The U.S. Has Lost the Iraq War”
と題されて居る。
○ここに、「Lost」とあるところは、「敗北した」、と言うよりは、
「勝つ見込みがない」と「敗北」の中間ぐらいか。
○米国がイラク戦争に勝利するためには、三つの条件が必要とされる。即ち、
(1)イラク人の抵抗を敗北させる。
(2)イラクに、親米的な安定した政府を確立する。
(3)米国人民の対イラク戦争への支持を維持する。
「しかし、これら三条件のいずれも、もはや、不可能である」と。
○この評価は、しごく常識的なところであろう。
○米国は、戦争党(ウォーパーティ)と、
○イラクからの撤退を要求する陣営とに、
○分裂した、と。
○この評価も、ごくあたり前だ。
○しかし、それでどうするのか。
○「ウォーパーティ(戦争党)」とは、
いわゆるネオコン派と全く一致する。
○そして、このウォーパーティ=ネオコンは、イスラエルの右翼政権の別動隊、
又は代理人である。
○「米国のネオコン=戦争党=イスラエルタカ派陣営」は、
○イスラムテロリストによる米国本土への核攻撃を演出し、
○そしてそれを口実にして、ただちに、イランの五百前後の標的に対するミサ
イル核兵器及び通常兵器による攻撃を実施したい。
○しかし、そんなことが実行出来たとして、それからどう成るのだ。
○かなりの数の米軍高官が、この対イラン戦争に反対して居ると言う。
○それは、彼らが、「平和主義者」、「反戦主義者」であるからではない。
○そのあとの合理的な軍事的な展望が立てられない、と言うのであろう。
○核ミサイルでイランの一部を壊滅させたとしても、
○結局、米軍は、陸軍をイランに派遣しなければならない。
○一体、どのくらいの規模の陸軍を、いかなる任務のもとに、イランに派遣する
つもりなのか。
○イスラエル政府としては、米国がイランを核ミサイルでたたき潰したのち、
○パレスチナ人に対する全面戦争に、踏み切るつもりであろう。
○つまり、パレスチナ人のほとんどを、強制的に、国外に追放するのである。
○しかるのち、エルサレムで、岩のドームを破壊し、
そのあとに、第三ソロモン神殿を建設する計画だ。
○これは、
第三次全面核世界大戦へと、一歩一歩、近付いて行くことを意味する。
○日本はどう成るのか、
国賊小泉に引きずられて、一億二千万日本人は、何の考えもなしに、かくの如く、
第三次全面核世界大戦の戦場のドマン中に、猛烈な速度で走って行く。
(了)