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スペイン警察、「共謀罪」で逮捕、拷問で3・11とイラクを結ぶ(エル・ムンド紙)
8月29日付のエル・ムンド紙の記事です。最初のまとめの部分を和訳します。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/08/29/espana/1125281208.html
Un imputado en el 11-M declara que la Policía le forzó a vincular la masacre de Madrid con Irak
3・11容疑者の一人が、警察がイラクと3・11を結びつけるように強制した、と供述
マドリッド:ノバ作戦【注:最高裁爆破計画を練ったとして2004年秋〜冬に36名の「イスラム過激派」を逮捕した判事ガルソンと警察の作戦】と3・11関連で逮捕されたモハメド・オウアザニは、2005年4月にデル・オルモ判事【注:3・11主任判事】に対する供述の中で、2004年12月に警察とガルソン判事の前で行った3・11とイラク戦争を結びつける自白について供述していた。オウアザニは数多くのスペインの警察官と1名のモロッコの警察官が、彼が彼らの望むような自供をするまで殴ったり脅したりし続けた、と告発している。
【以下、略】
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そもそも彼が逮捕された「ノバ作戦」は、「イスラム過激派」が最高裁を爆破する計画でETAからダイナマイトを購入しようとしていた、ということで都合36名のモロッコ人青年を逮捕した、現代の異端審問間バルタサル・ガルソン判事が立てた作戦なのですが、逮捕者の一部は3・11との関連で再逮捕されています。
彼らはガルソン以外に3・11主任判事であるデル・オルモの取り調べも受けているわけですが、言ってみれば、担当の異なる件に関しての告発内容が公表されたわけです。(4月の供述内容が今になって新聞発表されるのも奇妙ですが。)
エル・ムンドが作った「ノバ作戦」の資料にはこのオウアザニに関しては「2002年から2003年にかけて過激派の集会に参加した」としか書かれていません。つまり具体的な容疑内容に関してはこの御用新聞さえも明らかに出来ない(というか、書けない)わけです。3.11への関連も、警察が「関連ある」と言っているだけで、何一つ明らかではありません。
「集会に参加した」ということで逮捕されるのだから、これはもう「共謀罪」の範疇です。そしてその上で、記事本文によると、
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la captación de mártires y la preparación de atentados en España como venganza por la implicación de nuestro país en la guerra de Irak
le golpearon y amenazaron hasta que declaró lo que ellos querían
「イラク戦争にスペインが加わったことへの復讐として3・11事件に関与した」と「自供するまで、警察官たちは彼を殴り脅迫した」
que le golpeaba y le amenazaba con llevárselo a una prisión marroquí con una condena de 40 años-,
「モロッコに送還して40年間刑務所に放り込んでやる、と言って殴り続け脅迫し続けた。」
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ということです。「共謀罪」のようなもので逮捕しておいて拷問で罪を作るわけです。
要するに、目をつけていた「跳ね上がり分子」(これはおそらく警察子飼い)と付き合って「集会に参加した」とか、喫茶店で「あれは許せねえよな」「そうだ、ぶっ壊してやりてえよ」などと会話していたレベルのことで逮捕。その上で拷問で自白を強要して立件、というのがこういった「イスラム過激派狩り」の実体です。
また「ノバ作戦」の口実の一つとなったETAですが、以前からCIAやスペインの特務機関が裏で操っていることは明白であり、3・11でもその役目を十分に果したことは、今まで私がお知らせしてきたとおりです。
警察官の中にモロッコ警察の要員が入っていましたが、2003年のカサブランカ爆破事件では、反政府系のイスラム・グループはもとより、日ごろからブッシュにベッタリの政府と王室を批判する記事を書くジャーナリスト、反米・反イスラエル的な発言をする知識人、政府の親米・親イスラエル政策に反対する野党の政治家など、根こそぎ逮捕して拷問、自白を強要、という凄まじいデタラメをやっている国です。
1930年〜40年代の日本の特高警察顔負けの状態が、現在「対テロ世界戦争」を口実に繰り広げられています。日本がモロッコやスペインのような状態にならないことを望みます。