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(回答先: Re: 安易に宗教性を軽んじると馬鹿っぽく見えますぞ。 投稿者 博打屋 日時 2005 年 8 月 25 日 10:02:27)
スペイン人の口癖:神にクソをひりかけてやる!
何百年もの間、教会は圧制者の側でしたからね。スペインの民衆は身に染みています。
日ごろはどれほど信心深い顔をして教会に行く人でも、驚いたときや頭に来たときに必ず口に出す言葉があります。
¡Me cago en Dios!(メ・カゴ・エン・ディオス:神にクソをひりかけてやる!)
神の意味のDiosの代わりにla hostia(ラ・オスティア:ミサで使うキリストの聖体を現す小さなパン、ホスティア)、la leche(ラ・レチェ:牛乳)、la puta(ラ・プータ:売春婦)が使われることもあります。
神やホスティアと同等にされるとは、あまりにも売春婦がかわいそうですが、スペイン語で他人を罵倒するときの強烈な表現が”¡Hijo de puta!”(イホ・デ・プータ!:売春婦の息子)、女性に対してなら”¡Hija de puta!”(イハ・デ・プータ!:売春婦の娘)です。
その他、聖体のパンであるホスティアについては、驚いたときの下品な表現として”¡Hostia!(オスティア!)、もっと強い怒りを込めた表現なら”¡Hostia puta!(オスティア・プータ!)というのがあります。
以上は何も特別な表現ではなく、日常会話を聞いていると、例えば小学生の女の子でも普通に使っている表現で、スペイン人の身に染み込んだ内側から出て来る叫びです。逆に言えば、圧倒的な軍事力(暴力)、経済力(カネと物)、情報力(プロパガンダ力)を持つ支配階級に無理やりに従わせられ続けてきた何百年ものスペイン民衆の歴史が、理性をコントロールできなくなった瞬間に噴出すのだ、といえます。
特にスペインはその大部分を数百年間のイスラム支配の中で、豊かな農業生産と、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の平和共存の時代を過ごし、その後、キリスト教徒の圧制者によってすべてが破壊され、国土は半砂漠状に変わり、人心は異端審問を恐れ、その社会の端っこに泥棒や売春婦としてしか生きることの出来ない多数の人間を産み出してきました。その一方で支配階級とその手先どもは南米の人間とすら見なされない原住民たちを大量撲殺し、ごく一部の例外を除くキリスト教の坊主どもは中南米やアジアなどの侵略の手先として、まさに巨大カルトとして、破壊と略奪と虚偽を世界に振りまいてきました。
¡Me cago en Dios! 私はこの言葉にスペイン民衆の言うに言えない苦難の歴史を感じます。
アタマの先っちょの観念でしか宗教(この場合は一神教、カトリック)というものを捕らえたことの無い日本人には非常に理解しがたい感覚でしょうが、現実のカトリック国の国民はこのようなものです。
今までご存知の無かったことでしょうから非常に申し訳ないのですが、貴方のご認識とお言葉は少々軽いのではないか、という気がいたします。
なお、私の宗教についての考え方は以下の拙稿にまとめてありますので、参考までにお読みください。
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/402.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 02 日 00:27:31
透徹した懐疑と内省無き「正義感」は権力志向か権力盲従に堕するのみ、だと思います
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/406.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 02 日 04:32:42
内省と自虐の差