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<独総選挙>「米国によるイラン軍事攻撃」が争点に浮上
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050820-00000047-mai-int
【ベルリン斎藤義彦】前倒し総選挙戦が始まっているドイツで「米国によるイランの軍事攻撃」が争点に浮上している。シュレーダー首相は米国に「軍事的な選択肢を取るな」と度々批判しているが、親米の野党はこれに反発している。首相は02年の前回総選挙で、米国のイラク攻撃に反対して勝利しており、反米世論を再び喚起し、人気低迷に活路を見いだす作戦のようだ。
首相はイラン情勢について、ブッシュ米大統領が最近のインタビューで「すべての選択肢がテーブルの上にある。軍事力の行使はいかなる大統領にとっても最後の選択肢だ」と述べたのに猛反発。独紙のインタビューなどで「軍事攻撃の選択肢は非常に危険。私が首相でいる限り攻撃に参加することはない」と述べた。さらに集会などで「軍事攻撃の選択肢をなくそう」と呼び掛け、観衆の拍手を浴びた。
02年の総選挙の時点では、イラク攻撃があるかどうか明確ではなかったが、首相は「攻撃反対」を前面に出したことで劣勢をばん回、辛勝した。このため、ブッシュ大統領の怒りを買い、しばらく会談を断られ続けたという経緯がある。
イラク戦争に反対したため「独米関係が傷つけられた」と批判してきた親米の野党側は今回、「ありもしない(イラン)攻撃の可能性を強調する無責任な発言。外交を選挙に悪用している」と非難している。
しかし、独国内では反米世論が根強い。野党側の首相候補メルケル・キリスト教民主同盟党首も、軍事攻撃より外交的解決を優先するという点では「政府と一致している」と言わざるを得なくなった。
イランは、核兵器につながる核開発を断念する代わりに経済協力を行う独英仏の提案を拒否するなど、強硬姿勢を強めている。今後の交渉の行方次第では、独総選挙の結果を左右しかねない状況になっている。
(毎日新聞) - 8月20日19時19分更新