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「チャベス大統領暗殺」の呼びかけ、米政府一蹴
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200508240008.html
2005.08.24
Web posted at: 11:54 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 煽動的発言で知られる米キリスト教保守派指導者パット・ロバートソン師は22日、自身の「クリスチャン放送網」(CBN)の番組で、米国との対立姿勢を明確化するベネズエラのチャベス大統領を暗殺すべきだと主張した。これに対してブッシュ政権は23日、ロバートソン師の発言は「米政府の見解とは全く異なり、不適切なものだ」と一蹴した。
イスラム敵対の発言で知られるロバートソン師は自身の番組で、チャベス大統領はベネズエラを足がかりに「北米全体に共産主義とイスラム教過激思想を浸透させようとしている」と非難し、「米国が自分を暗殺しようとしていると(チャベス大統領が)考えているなら、我々はいっそのことそうするべきだ。戦争を始めるよりもずっと安上がりで、原油輸出にも影響しない。あの男は実に危険だ。それにあの国はわれわれの勢力圏内にある」と大統領暗殺を促した。
ロバートソン師は、人口の98%がキリスト教徒のベネズエラが、どうやってイスラム過激派の活動基地になるのかなど、細かいことには触れなかった。同師は1988年の共和党大統領予備選に出馬したことがある。
これに対して、マコーマック米国務省報道官は23日、ロバートソン師には一個人としての発言の自由はあるが「米国の見解を代表するものではない。発言は不適切で、政府はかねてから繰り返してきたように、ベネズエラ政府に対していかなる敵対行為もとる予定はない」と否定した。
一方で、ベネズエラのアルバレス駐米大使は、ロバートソン師の発言の影響力は「単なる一般市民」のものでは済まされず、米政府がさらに強く同師の発言を非難するよう求めた。
ロバートソン師がかつて主導した「キリスト教徒連合」は会員200万人を誇り、2000年大統領選では共和党指名争いで苦戦していたブッシュ現大統領を強力に後押ししたことで知られる。
02年のクーデター未遂は米国主導によるものだと主張し続けているチャベス大統領はこのほど、キューバでカストロ議長と親しく会談し、共に米国批判を展開。また今月には、米国がベネズエラを攻撃してもベネズエラ軍は必ず勝つと発言するなど、反米姿勢を強めている。