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以下引用
世界最大の刑務所の準備(08/16)
イスラエルのシャロン首相はガザ地区撤退について「イスラエルの未来のためには有益な政策だ」と述べたが、パレスチナの人々にとって有益かどうかは疑わしい。イスラエルのガザ撤退はイスラエル・パレスチナ紛争における歴史的な転換であるが、和平プロセス推進の象徴にしか過ぎないと分析するものもいる。
ベイルートにあるパレスチナ研究所のナディア・ヒジャブ氏(Nadia Hijab)はIPSの取材に応じて「ガザ撤退は和平プロセスの凍結を狙ってイスラエル自身が綿密に計画したものであり、凍結によりパレスチナ国家の建設を阻止し、難民、国境、エルサレム等の問題の討議を避け、現状を維持することができると考えている」と語った。
ガザ地区の不法占拠をやめることはパレスチナ人にとって勝利を意味すると考えるものもいるが、撤退後にイスラエル軍がガザを包囲して孤立させるのではないかと懸念する声もある。そうするとガザは世界最大の野外刑務所になるかもしれない。また、国際社会は強制退去させられ取り乱した入居者や苦渋の決断を告げるシャロン首相の映像に釘付けになり、ヨルダン川西岸でのイスラエル入植地の拡大やエルサレムでの「保安上」の壁の存在を忘れている。この壁はエルサレムでのイスラエル支配地域を広げパレスチナ人を放逐するもので、現在も建設中である。
ガザに関心が集まる中で、イスラエル内閣はヨルダン川西岸の壁の完成を目指す決議を承認した。パレスチナ自治政府のエルサレム問題担当大臣であるクーリー氏は、イスラエルはエルサレムの完全支配を意図していると非難している。一方で、パレスチナの人々自身がイスラエルに国際法順守を求めて立ち上がり、国際社会がこれに共鳴する動きを示している。ガザ撤退を巡るイスラエルとパレスチナの情勢について報告する。<原文へ>
翻訳=加藤律子・山口ひろみ・坪沼悦子(Diplomatt)/IPSJ浅霧勝浩
(IPSJapan)
引用ここまで URL http://www.janjan.jp/world/0508/0508231346/1.php