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レイチェル・コリー追悼:ガザ撤退米報道ダブルスタンダード批判
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http://www.antiwar.com/reese/?articleid=7022
August 20, 2005
Gaza Evacuation Should Be Americans' Last Straw
by Charley Reese
As I watched the extensive, plainly sympathetic coverage of Jewish settlers being evicted from their Gaza homes, I couldn't help but take note once again of the striking double standard applied by American news media as well as the U.S. government.
I cannot recall any sympathetic coverage of Palestinians being evicted from their homes. No interviews with weeping mothers or fathers. No discussions of whether the evictions were right or wrong. This is obviously a deliberate policy on the part of America's television networks, for after all, they had 4,170 opportunities to report on Palestinian evictions since September 2000. That's how many homes were destroyed, and, of course, doesn't count the orchards and olive trees bulldozed by the Israeli army or Israeli settlers.
Of course, Palestinians were not evicted by sympathetic soldiers or promised huge amounts of money to relocate. No, they were brutally told to get out of their houses, which were then blown up or bulldozed into rubble by decidedly unsympathetic Israeli soldiers. What little they had was destroyed, and they were offered nothing except verbal abuse by the Israelis and invisibility by the American media.
One idealistic American girl who tried to stop an Israeli bulldozer from destroying a Palestinian home was crushed to death by the bulldozer. Naturally, the United States government did nothing, and the American media obediently either ignored her death or accepted the Israeli excuse that the driver couldn't see her, which is bull. She was killed in broad, sunny daylight while wearing a blaze-orange jacket and standing atop a pile of dirt.
As an American consumer of commercial news, you should protest. You are being denied the balanced coverage of this conflict that would allow you to form an intelligent opinion. You are, in effect, being fed Israeli propaganda, and if all you know is what you read in most newspapers and see on television, then you would surely think the Palestinians are a faceless mob of howling savages. Actually, they are among the most highly educated and industrious people in the Middle East. A considerable number of them are Christians.
I'm sure you are aware of the Israeli children who have been killed in this current intifada, which started Sept. 29, 2000. There were 122. But are you aware of the 686 Palestinian children who have died? About 1,000 Israeli adults have been killed, while 3,653 Palestinian adults have been killed. About 7,000 Israelis have been wounded; 29,014 Palestinians have been wounded. The Palestinians have nothing with which to resist the occupation of their land except rifles, pistols, homemade bombs and small rockets. Israel, of course, is ranked fifth in the world as a military power and has all the modern weaponry America can supply.
The West Bank and Gaza are not "disputed territory," which is the latest Israeli propaganda term adopted by the American lickspittle politicians. Under international law, the West Bank and Gaza are illegally occupied by the Israeli military. They were seized in 1967 in Israel's blitzkrieg war. The Palestinians, who even then had no government and no army, did not provoke the war.
The tragic truth is that the Palestinian majority that wants peace has not been allowed to have a functioning government and is therefore helpless to stop independent groups from carrying out attacks against the Israeli occupiers. The Palestinian Authority was denied the tools necessary to govern from the get-go.
I will say this about the Israelis: They have chutzpah. Evacuating a minuscule number of settlers from Palestinian land, they tell the Palestinians it is now up to them to live peacefully. Of course, Gaza will be a fenced-off prison. That's the equivalent of the Nazis telling the Poles after the German invasion that it was up to them to live peacefully if they didn't want to be murdered and imprisoned.
The illegal settlements in Gaza were put there despite America's opposition and in disregard of international law. Now, of course, the Israelis want the American taxpayers to pay $2.2 billion to correct their mistake made in defiance of U.S. policy. They expect us to pay for the transfer of the Israeli settlers.
If the U.S. government goes along with this outrageous request, that ought to be the last straw for every patriotic American.
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http://www.onweb.to/palestine/siryo/rachelparents.html
ガザで殺されたレイチェル・コリーさんの両親より
レイチェルさんのメール 2003年2月7日付
2003年3月16日
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私たちは今、深い悲しみに包まれています。そして、ガザ地区でのレイチェルの死の背後にある様々な事実を明らかにしようと努力しているところです。
私たちは、子供たちがみな、グローバルな社会とグローバルな家族の美しさを心から喜ばしく思うように育ててきました。レイチェルが、レイチェル自身の確信を生きられたことを、私たちは誇りに思っています。レイチェルは、自分の仲間である人々への愛と義務の思いに満ちていました。それは、世界じゅうのどこに住んでいる人たちであろうと変わりません。そして、自分たちを守ることができない人々を守ろうとして、レイチェルは、みずからの命を捧げました。
レイチェルはガザ地区から私たちにメールを送ってくれました。レイチェルが自分の言葉で書いた自分の体験を、皆さんにも読んでいただきたいと思います。
感謝を込めて。
クレイグ&シンディ・コリー、レイチェル・コリーの両親
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2003年2月7日のレイチェルからのeメールの抜粋
パレスチナに来て2週間と1時間がたちました。でも、自分がまのあたりにしているものを表現する言葉は、まだほとんど見つかりません。デスクに坐って合衆国に向けてメールを書こうとすると、ここで起こっていることについて考えることそのものが、とても難しくなります──言ってみれば、物があふれる贅沢な世界に入るヴァーチャルな門をくぐろうというようなものですから。
パレスチナの大勢の子供たちが、戦車砲が開けた壁の穴や、近くの地平線から絶えず自分たちを注視している占領軍の監視塔といったものが存在しない状況を、一度でも経験したことがあるのかどうか、私にはわかりません。でも、100パーセントの確信はありませんが、ここにいる一番小さな子供たちでも、世界のすべての場所の生活が、このようなものではないということを理解しているだろうと思います。私がここに来る2日前、8歳の男の子がイスラエル軍の戦車に撃ち殺されました。たくさんの子供が小さな声で、私に、「アリー」と、その子の名前を言ったり、壁に貼られたその子のポスターを指差したりしました。子供たちはまた、私に片ことのアラビア語をしゃべらせようとするのが大好きで、私の周りに集まってきては、「カイーフ・シャロン?」とか「カイーフ・ブッシュ?」(シャロンをどう思う? ブッシュをどう思う?)とかたずね、私がたどたどしいアラビア語で「ブッシュ・マジヌーン」「シャロン・マジヌーン」(ブッシュはクレージー。シャロンはクレージー)と答えるとうれしそうに笑います。もちろん、これは実際に私が思っていることとはちょっとずれていて、英語を話せる大人の何人かが、こんなふうに正してくれます。ブッシュ・ミッシュ・マジヌーン(ブッシュはクレージーではない)……ブッシュはビジネスマンだ。今日、「ブッシュはただの道具だ」という言い方を教えてもらおうとしたのですが、どうも完全にそのとおりという翻訳はできなかったようです。でも、いずれにしても、ここには、グローバルな権力構造の働きについて──少なくともイスラエルに関して──、ほんの数年前の私よりもずっとずっとよく認識している8歳の子供たちが大勢います。
どんなにたくさんの本を読み、集会に参加し、ドキュメンタリーを見て、口コミの情報に接してきたとしても、パレスチナの状況の現実に対する心の準備はできていなかっただろう──この事実を今、私はつくづくと思い知らされています。自分の目で見ない限り、この状況は決して想像できるものではありません。そして、自分の目で見ても、自分のこの体験は、この地の現実そのものではまったくないことを、常に嫌というほど認識させられるのです。イスラエル軍が、武器など持っていない合衆国市民を撃ったら、たいへんな問題になるはずだということ。軍が井戸を破壊しても、私には水を買うお金があるという事実。そして、言うまでもなく、私には、パレスチナから出て行くという選択肢があります。私の家族で、車で走っている時に、オリンピア市の大通りの先にある塔からロケット砲の襲撃を受けた者など誰もいません。私には家が、自分の国がある。海を見に行くことも許されている。実際上、裁判なしで何カ月も何年も私が拘束されることなど、まずありえない(これは私が、ほかの多くの人とは異なって、白人の合衆国市民だからです)。学校や仕事に行く時、マッド・ベイとオリンピアのダウンタウンの中間にある検問所に重装備した兵士がいて、私が仕事に行っていいかどうか、仕事が終わったあとにもう一度家に戻っていいかどうかを、全権をもって決定するなどというようなことはない──と、私はかなりの確信を持って日々を送ることができる……。だから、この子供たちがいる世界にやってきて、短期間、不完全な形で、その社会に入っていった時に、私が憤りを感じるとすれば、逆に、この子たちが私の世界にやってきたら、いったいどういうことになるのだろうと考えてしまうのです。合衆国の子供たちにとって、普通、両親が撃たれたりはしないということを、パレスチナの子供たちも知っています。合衆国の子供たちが時々、海を見に行くということも知っています。でも、ひとたび、実際に海を見て、水は当然のようにいくらでもあって夜中にブルドーザーで奪われたりすることはない、そんな静穏な場所で生活してみたら……真夜中に突然家の壁が崩れてきて目を覚まさせられるのではないかという、そんな不安にかられることなどない夜を過ごしたとしたら……これまで家族や友人を誰も失ったことがないという人に会ったとしたら……人を殺す塔や戦車や武装した「入植地」や巨大な金属の壁に囲まれていない世界の現実を体験したとすれば……そうしたら、この子供たちははたして、世界を許すことができるでしょうか。自分たちを自分たちの故郷から消し去ろうとしている、世界で4番目の軍事大国──世界唯一の超大国の支援を受けている国──の果てしない抑圧に対する抵抗に、ただそれだけのために、自分たちの子供時代の日々のすべてが費やされていっているのです。これが、パレスチナの子供たちに関して、私が懸念していることです。この子たちが本当にこうしたことを知った時、いったいどうなるのでしょう。
こうしたまとまりのない思いに、あとから説明をつけるような格好で、私は今、ラファにいます。14万の人がいて、そのおよそ60パーセントが難民──大半が難民となるのは2度目か3度目という人々──です。ラファの街は1948年以前からありますが、現在の住人の大半は、現在はイスラエルとなっている歴史上のパレスチナの故郷の地からやむなく移住してきた人々か、その子孫です。シナイ半島がエジプトに返還された時、ラファの街は2つに分断されました。目下、イスラエル軍が、パレスチナのラファと国境の間に、14メートルの高さの壁を建設中で、国境沿いに住む人たちの家を削り取って軍事上の中間地帯を作ろうとしています。ラファ一般難民委員会によれば、すでに602軒の家がブルドーザーで完全に消滅させられました。部分的に破壊された家屋の数は、それ以上です。
今日、以前に家々が建っていた瓦礫の上を歩いていると、国境の向こう側から、エジプト軍の兵士が「離れて! 離れて!」と声をかけてきました。戦車が1台、近づいてきていたのです。そのあと、エジプト兵は手を振って「何という名前?」と聞きました。この親しみのこもった好奇心の現われには、どこか心落ち着かなくさせるものがありました。私たち全員が、ある程度まで、ほかの子供に興味を抱く子供にすぎないのではないかということを思い知らされたように感じたのです。戦車の進路に迷い込んでいこうとしている見慣れぬ異国の女性たちに向けて、大声をあげて注意するエジプトの子供。壁の向こうから何が起こっているのかを見届けようと覗いた途端、戦車から砲撃されるパレスチナの子供。横断幕を持って戦車の前に立つ、世界各国から来た子供。戦車に乗っている顔も見えないイスラエルの子供──単に連れてこられただけの者もいれば、ひたすらに攻撃的な者も多いイスラエルの子供たちは、時折大声をあげながら、そしてまた時折手をふりながら、私たちがおろおろと逃げ出していく中、家々に向けて砲弾を撃ち込む……。
国境沿いと、ラファと海岸沿いの入植地の間の西部一帯に戦車が常駐しているのに加えて、ここには、数え切れないほどのIDF(イスラエル国防軍)の監視塔があります。道路の行き着く先、地平線に建ち並ぶ監視塔。単純な軍用色の緑の金属の塔もあれば、活動の内容がわからないようにするために一種のネットに覆われた奇妙な螺旋階段がついているものもあります。一部の塔は、建物の列に隠されていて見えません。先日、私たちが洗濯に行って、それから横断幕をかけるために2度、街をまわっている間に、新しい塔が1つ、建ちました。国境に最も近い地域の一部は昔からのラファで、少なくとも1世紀にわたってこの土地で暮らしてきた何組もの家族がいたにもかかわらず、現在では、街の中心の1948年のキャンプだけが唯一、オスロ合意のもとでパレスチナ側が統括している地域なのです。でも、私に言える限りでは、その地域内ですら、どれかの監視塔の視界内に入っていない場所は、たとえあるにせよ、ごくわずかでしょう。アパッチ・ヘリコプターや、1回の飛行で何時間もの間、街の上空を飛びまわっている音だけが聞こえる無人偵察機のカメラから逃れられる場所は、間違いなくどこにもありません。
ここにいると、外の世界のニュースにアクセスするのがなかなか難しいのですが、イラクに対する戦争の拡大が確実になっているという話は聞いています。こちらでは「ガザの再占領」の懸念がたいへん強まっています。実際、ガザは、様々な形で、毎日再占領されていると言っていいのですが、今のところ、戦車はいくつかの通りに入ってきて、何時間あるいは何日かたつと引き上げていき、各コミュニティの周辺から監視を続けたり銃撃を行なったりしているという状況──これが、すべての道路に戦車が入ってきて、そのまま居座りつづけるという事態になる恐れがあると思われるのです。この戦争が、地域全体の人たちにもたらすであろう結果について、まだみんな考えていないようなら、すぐにでも考えはじめてもらいたい、そう願っています。
もうひとつ、願っているのは、みんなにここに来てもらいたいということです。ラファにいる外国人の活動家(インターナショナルズ)は常に5、6人程度。近郊のイーブナ、テル・エル・スルタン、ヒ・サラーム、ブラジル、ブロックJ、ゾロブ、ブロックOから、何らかの形で私たちにいてもらいたいという要請をずっと受けています。それと、イスラエル軍が最大の井戸を2つ破壊したことで、ラファの街はずれにある井戸に夜間常駐する必要もあります。市の水道局によれば、先週破壊された井戸は、ラファの全給水量の半分をまかなっていたとのこと。これ以上、家が壊されないようにするために、私たちインターナショナルズに夜間滞在してほしいと言ってきているコミュニティもたくさんあります。夜の10時以降は、イスラエル軍は、外に出ている者はだれかれかまわずレジスタンスの者と見なして発砲するので、移動するのはとても困難です。明らかに、私たちの数はあまりに少なすぎます。私の故郷の街、オリンピア市が、姉妹コミュニティの関係を結んでラファに何らかのコミットメントをすることにしてくれれば、オリンピアにとっても、得るものも与えるものもとても大きい──そう私は思いつづけています。すでに、eメールの交換をしたいと言ってくれた学校の先生や子供たちのグループがいくつかありますが、でも、これは、実行できる可能性のある連帯活動のほんの一例でしかありません。多くの人が、自分たちの声を聞いてほしいと思っています。私たちは、インターナショナルズとしての特典を有効に活用して、そうした声を直接──私自身のような善意のインターナショナルズのフィルターを介してではなく──合衆国に届ける必要があると思っています。どれほど困難であろうとも一体となって、どれほど困難であろうとも抵抗していこうとする人々の能力を、私は今、学びはじめたばかりです。この土地、この状況は、これからも、このうえなく深く強烈な教えを与えつづけてくれることでしょう。
合衆国の友人たちが送ってくれたニュースにも感謝しています。
たった今も、ワシントン州のシェルトンで平和グループを組織して、ワシントンDCでの1月18日の大規模なプロテスト行動への派遣団の一員になれたという、友達からのレポートを読んだところです。パレスチナの人たちは、TVやラジオ、新聞などのメディアを注意深く見ていて、今日は繰り返し、合衆国のあちこちで大々的なプロテスト行動があったこと、イギリスでは「政府にとって厄介な問題」がいろいろ起こったことを話して聞かせてくれました。というわけで、私のほうも、「無邪気だけが取り柄の女の子」といった気分になることなく、ここの人たちに、合衆国でも大勢の人が政府の方針を支持してはいないこと、私たちは様々なグローバルな事例から抵抗のやり方を学んでいるということを、おずおずとながらも伝えられるようになって、そのことにも感謝しています。
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翻訳:山田和子
ISM(国際連帯運動)のレポートより
http://www.palsolidarity.org/
レイチェル・コリーさんメモリアルサイト
http://www.distanceeddesign.com/rachel/
ISM(国際連帯運動)によるレイチェルさん殺害についての声明はこちら。
生前のレイチェルさんの様子が登場する文章はこちら。
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