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□<キプロス機墜落>一酸化炭素中毒を否定 深まる謎 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050820-00000051-mai-int
<キプロス機墜落>一酸化炭素中毒を否定 深まる謎
【ジュネーブ大木俊治】キプロスの民間航空機がギリシャ・アテネ北方の山中で墜落し、乗客・乗員121人全員が死亡した事故から21日で1週間になる。事故当時、操縦士らが意識を失っていた可能性が強まっているが、ギリシャの事故調査当局者は19日、検視の結果、空調の故障や火災の発生に伴う一酸化炭素中毒の可能性を否定した。事故原因を巡る謎は深まるばかりだ。
現地からの報道によると、ギリシャの検視チーム主任は19日、これまで回収した118体の遺体のうち、副操縦士ら6人の遺体を調べた結果、一酸化炭素中毒の兆候はみられなかったと言明。意識を失う原因となる「他の有毒ガスが発生した可能性について調査を続けている」と述べた。
また、事故を起こしたヘリオス航空は19日、事故機と同型の同社のボーイング737(2機)の運航を中止し、点検を行うと発表した。
これまでの調べでは、事故直前に同機に接近したギリシャ空軍機のパイロットが(1)機長は操縦席にいなかった(2)副操縦士は意識を失ったように操縦席で倒れ込んでいた(3)乗客席では酸素マスクが下りていた――などと証言。このため乗客・乗員の大半が酸素量の低下で意識を失っていたとの見方が強まっているが、原因は不明だ。
当初は、空調の故障で機内の温度が低下し、墜落時には全員が凍死していたとの報道もあった。しかし検視の結果、少なくとも副操縦士ら26人の死因は衝突時の外傷で、墜落時にはまだ生きていたことが判明した。
一方で、空軍機パイロットが「操縦室に(操縦士以外に)2人の人物がいた」と証言。また、同機が自動航行装置でアテネ空港に接近する中で、装置が何らかの理由で解除され、方向転換を重ねた後に山中に墜落したことが判明した。ギリシャ紙は「操縦士の資格を持つ客室乗務員が自力で山腹への着陸を試みたが失敗したのではないか」と報じている。
事故現場で発見されたフライトレコーダーはフランスに送られ、専門家による解析作業が行われている。
(毎日新聞) - 8月20日19時59分更新