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「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★(17日)ガザ入植地の強制退去がスタート
★(18日)ハマスが武力闘争の継続を宣言
★(19日)ガザ退去作戦は予想に反して順調
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2005年8月17日（水）
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＊ガザでは自主退去の猶予期間が昨夜で終わり、今朝から強制退去。一
部の入植地は退去を済ませたが、残る入植地には西岸地区から違法侵
入した活動家がおり、激しい衝突が予想される。(H,P,I,7)
＊米国とイスラエルが武器輸出についての基本合意に調印。共同声明の
形で、両国の戦略的同盟関係に変化が無いことが表明された。(H,P)
＊バラク元首相ら労働党の代表がカイロでムバラク大統領と会談。大統
領はイスラエルのガザ撤退を賞賛し、イスラエルは今後、国際社会で
の地位を改善するだろうと語った。(H,P)
＊西岸地区の右派ラビが「投獄を恐れずガザに行くのは律法の行い」だ
とする声明を発表。すでにガザは完全封鎖されている。(P)
＊ガザの入植地のラビが、シナゴグのイスラエル領内への移築を求めて
最高裁に訴え。最高裁は政府に検討を命じた。(H,P,I)
＊ヨルダンのアブドラ国王が、和平の停滞でパレスチナ難民が西岸地区
からヨルダンに入る可能性があるとの懸念を表明。パレスチナ人をこ
れ以上受け入れれば国が不安定化するため。(H)
＊マナセ族の子孫とされる１３家族がエズレルの谷に引越しを完了。聖
書に記された古代のマナセ族の領地にあたる。しかし、他の３７家族
は移転を拒否し、ガザに残っている。(H,P)
＊日曜にガザで誘拐され、行方不明のフランス人記者の釈放を、フラン
スのシラク大統領がアッバス議長に要請。(H,P)
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2005年8月18日（木）
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＊ガザからの撤退は予想以上に順調に進行中。警察と軍の説得を受けて
無抵抗で退去する入植者が多い。しかし泣き叫ぶ子供の映像ばかりが
放映され「情報戦は入植者の勝ち」との分析も。(H,P,I,7)
＊西岸地区のシロで、右派入植者が銃を乱射してパレスチナ人４人を殺
害。ガザ撤退阻止のための犯行か。この入植者はパレスチナ人を車で
運ぶ仕事をしており、乗客２人も殺害していた。(H,P,I,7)
＊シャロン首相は入植者によるテロを非難。左翼はこのテロが右派全体
の責任だと非難した。また、ハマスは復讐を宣言した。(P,H)
＊ネゲブの町ネティボットで、ガザ撤退反対デモを行っていた女性が焼
身。すぐに病院に運ばれたが、全身の６割に火傷を負い重症。(H,P)
＊ＥＵのソラナ外相が月末にイスラエルを訪問か。引渡されるガザを視
察し、シャロン首相やアッバス議長との会談も行われる。(H)
＊米国のユダヤ人団体が「全てのイスラエル人に同情する」として入植
者にも強制退去の部隊にも負傷者が無いように求める声明を発表した。
米国のユダヤ人は撤退賛成派と反対派に割れている。(H)
＊ベイルートで記者会見したハマスの指導者マシャールは、イスラエル
のガザ撤退はハマスの戦果だと強調。武装解除を拒否し、さらにイス
ラエルに対する攻撃を強化すると宣言した。(P,I,7)
＊イスラム聖戦が、国防軍兵士の制服を着て撤退作戦中に自爆テロを行
う準備を進めていたことが判明。自爆ベルトも発見された。(P)
＊複数のアラブ諸国首脳がガザ訪問を希望。自治政府のアッバス議長は
次回のアラブサミットをガザ市で開催することを検討中。(P,I)
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2005年8月19日（金）
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＊ガザの２１の入植地のうち、昨日夜までに１６箇所の退去が完了。昨
日は強硬派数千人が立てこもるシナゴグなどに国防軍が突入し、激し
い抵抗で７７人の負傷者と多数の逮捕者が出た。(H,P,7)
＊ガザ撤退が予定より早く進んでいるのは、作業に当たるスタッフの心
理訓練の成果か。兵士の命令拒否はわずか２人。撤退期間中に全国で
多発すると見られた抗議行動も散発的だった。(H,P)
＊ガザ撤退作戦中にパレスチナから銃撃があり、兵士１人が負傷。(P)
＊パレスチナ人に無差別銃撃を行い、４人を殺害した入植者は、警察の
取調べを受け「後悔はしていない。誰かシャロンを殺して欲しい」と
語ったという。弁護士は精神鑑定を求めている。(H,P,7)
＊シャロム外相がクウェート紙のインタビューに答え「ガザ撤退の次の
ステップはその結果を見て行う」と説明。テロが続けば次の撤退は行
わないとの考えを示した。(H)
＊米国のライス国務長官がイスラエルのガザ撤退を賞賛。イスラエルは
パレスチナの各都市からの撤退を行うべきだと語ったが、自治政府も
和平行程表に従い、ハマスを武装解除する義務があると語った。(P)
＊アウシュビッツが解放された１月２７日を、国際的なホロコースト記
念日にすることをイスラエルが国連に提案へ。今年には４０ヶ国の指
導者が現地で式典に参列した。(H)
＊ナブラス近郊の検問所にパレスチナ人からの銃撃。しばらく銃撃戦が
あったが、パレスチナ人は逃亡し、負傷者は無かった。(P,H)
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［情報源略号表］
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretzdaily.com/
7=アルツ７ http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
［転載・引用・再配布について］
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各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行：「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集：石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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