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NATOとスペイン政府、真相隠しにやっき(アフガン戦場、スペイン軍ヘリ撃墜事件)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 8 月 19 日 18:31:39: SO0fHq1bYvRzo
 

NATOとスペイン政府、真相隠しにやっき(アフガン戦場、スペイン軍ヘリ撃墜事件)


NATOが中心になって構成している国際治安維持協力部隊(ISAF)とアフガニスタン政府は、8月16日にアフガニスタンのヘラット付近でスペイン軍のヘリコプター1機が墜落し他の1機が緊急着陸して17名の兵士が死亡した事件に関して、「ヘリは突風を受けて墜落した事故である可能性が高い」と発表し、地上からの攻撃を受けたことを強く否定しました。スペイン国防相ホセ・ボノは攻撃を受けたことを否定はしていませんが、この「突風による墜落」説を首相サパテロに説明し、なんとか「事故だった」ということで丸く治めたい様子です。

しかしこの「突風による事故」説には専門家からの異論が続出し、さらに「攻撃を受けた」という兵士からの新たな証言まで飛び出しています。


8月18日付のエル・ペリオディコ紙(電子版)は『ボノは、クーガ【墜落したヘリコプターの機種】は強い風の衝撃を受けて墜落した、という説を指摘』と題する記事で、次のように報道しています。(およその内容を説明します。)

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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=235720&idseccio_PK=4&h=050818
Bono apunta la hipótesis de que un golpe de viento derribó el Cougar

アフガニスタン現地に赴いている国防相ホセ・ボノは、首相サパテロに、アフガン当局の見解として、ヘリが突風を受けて墜落した可能性が高いと説明したが、攻撃があった可能性を否定することはしなかった。アフガニスタン国防相のMohamed Zahir Azimiは事故であったことを強調し、攻撃による撃墜であることを強く否定した。またボノは2機目のヘリの損傷と緊急着陸は2機のヘリが接触した可能性があると説明した。

これらのヘリにはブラックボックスが搭載されていない。2機のヘリの交信の記録によると墜落直前に「どうだい、飛行の調子は。」「すばらしいよ。」という気楽に散歩でもしているような会話があった。ガリシアの地方紙La Voz de Galiciaによると、緊急着陸した2機目のヘリに乗っていた兵士の証言として、攻撃を受けたような衝撃を受けて落ちていった、という声が報道された。さらに、死亡した兵士の家族に2機目のヘリに乗っていた同僚のスペイン兵から電話があり、1機目のヘリが地上から攻撃を受けて墜落したことを語っていたのである。

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2台のヘリの交信記録では風が強かった様子は感じられません。また、18日のエル・ペリオディコ紙は、ボノ国防相が説明した「風を受けて墜落した」という説に、数多くの航空の専門家から疑問が寄せられていることを報道しています。

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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=235646&idseccio_PK=4&h=050818
Varios expertos dudan de que el viento derribase el helicóptero
(多くの専門家が、風がヘリを墜落させた、ということに疑問を発している)
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さらに、8月19日付のエル・ムンド紙(電子版)によりますと、スペイン中央情報局(CNI)が2ヶ月前に、ヘリが墜落したハラット付近は危険な地域であり、1500メートルの高度を飛ぶものを撃墜できる性能を持ったロシア製かイラク製の地対空ロケット砲20基が存在していることを確かめています。

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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/08/19/espana/1124425943.html
El CNI advirtió hace dos meses de la 'peligrosidad' de la zona sobre la que volaban los helicópteros
(CNIは2ヶ月前に、この地域をヘリで飛ぶことの危険性を指摘していた)
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しかし、実際には2機のヘリコプターは地上から100メートルの高度を飛行していたことが、エル・ペリオディコ紙によって報道されています。

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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=235676&idseccio_PK=4&h=050818
A 100 metros de la realidad
(実際は100メートルだった)
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もう、打ち落としてください、と言わんばかりの行動です。おそらく現場のスペイン軍にはこのような情報が意図的に伏せられていたのか、NATO軍の方からその状況を無視した命令が下っていたのか、のどちらかでしょう。アフガニスタンの国防当局はNATO軍(つまり米英)の傀儡でしょうから、アフガン当局の発表は米英の発表と見なしてよいでしょうから、彼らがアフガニスタンの状況を「戦時下ではない」というようにイメージ付けしたい一心であることがうかがわれます。

何せアフガニスタンは、米軍が「タリバンとアルカイダを掃討して平和主義で民主的な国家に生まれ変わった」ことになっているわけですから。スペイン政府としても「実際に戦闘が行われている戦場に兵士を送り込んでいる」という事実をひた隠しにしたいのでしょう。多くの民衆が真相を知ったらサパテロ政権は大打撃をうけることになります。

しかし上記のような現場兵士の証言や当局発表に対する疑問点を新聞が報道する姿勢を多少とも持っているだけ、まだ救いようがあるとも言えるでしょう。今後スペインの新聞が、特にガリシアやカタルーニャなどの地方紙が、どれほどのがんばりを見せてくれるか、期待しておきます。

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