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ブッシュとラムズフェルドの信じがたい見通し
間もなくイラクの状態はよくなり、米兵の半数は帰国できると。アメリカ人はそれを鵜呑みにさせられている。
何週間も前から、ワシントンでは、イラク派遣軍の人数を削減することに問題が集中している。ペンタゴンは、世論や兵士の家族を何とか納得させるべく、バグダッドもほかの地域も状況は改善していると言っている。上の意を受けて、現地の米軍司令官ジョージ・キャセイは、7月27日、間もなく今の兵力は必要でなくなるだろうと言った。同時に、ドナルド・ラムズフェルドの要求に応じて、ペンタゴンの二人の高官が週刊誌『ニューズウイーク』に、2006年5月中旬までにイラクの現有勢力を半分に減らし、来年末には4万から6万人残すだけになろうと語った。
検討されている唯一の解答は、イラク軍へのバトンタッチだという。だがそれはあやふやで信頼度が低い。イラク軍はバグダッドの市街をコントロールすることもできないのだ。
【士気の喪失】
パリに届いた秘密報告の中で、米国予備役兵(20万400人の男女、このうちわずか15%が活動している)の長、ジェームズ・ヘルミー将軍は、国防総省は、この予備役兵をイラク、アフガニスタン、そしてグァンタモ収容所の作戦舞台に動員し、18ヶ月から24ヶ月持たせることを検討していると書いている。次に彼は、退役兵たちは職業軍人よりもはるかに戦闘に適していないだけに、この軍隊の精神状態の《心配すべき堕落》について白状している。また《キレることへの重大な危険》を予想している。
イラクでは、米兵15万人の中の約40%が国土防衛隊の予備役兵である。この割合は間もなく、次回の部隊のローテーションの際に50%を超えるだろう。なぜなら実戦部隊の実数が足りず、募集事務所にもほとんど人が集まらないからである。
ヘルミー将軍が確言するように、士気が低いのにははっきりとした理由がある。軍服を着て18ヶ月から24ヶ月経つと、彼らは職を見つけられず、彼らに言わせれば《生涯計画》が困難になる怖れがある。その上、彼らは俸給が職業軍人よりも低いことに気づいている。彼らは時々自前で防弾チョッキを買わなければならない。驚くべきことに、この小さな生命の保証が軍のストックの中からいつも直ちに自由に使用できるわけではないのである。
元CIAの幹部、ジョン・ドイッチは『ニューヨークタイムズ』に語ったばかりだ。《今の最良の戦略は早い撤退計画の中にある》と。そして、偉大なアメリカの威信にとってどんな結果になるかは予想せず、最初から行かない方がよかったのだと言う。ちょっと遅すぎないか?