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海兵隊移駐で協力要請 米政府が反政府勢力に フィリピン
【フィリピン=本紙特約通信員・加治康男】フィリピン最大のイスラム反政府勢力、モロ・イスラム解放戦線(MILF)指導者は17日までに、米政府や在沖米軍の高官らが沖縄駐留の米海兵隊員の比南部ミンダナオ地方への移駐に協力するよう要請してきたことを明らかにした。ヤマ場を迎えつつある米軍再編に絡み、米政府や軍関係者がイスラム急進主義者グループに接触し懐柔の動きに出ているのが判明したのは初めて。
このMILF指導者はサンボアンガ市を中心とするミンダナオ地方西部地域の統括責任者。同指導者によると、沖縄から来訪した将官級とみられる米軍関係者がMILF幹部に接触し始めたのは2002年末ごろから。01年9月の米中枢同時テロを受け、米軍が対テロ戦争第2弾としてサンボアンガ市南方沖のバシラン島でアルカイダ系アブサヤフの掃討を名目に半年間実施した米比合同軍事演習「バリカタン02―1」終了後、間もなくという。
以降、今年6月までにマニラ駐在の米大使館高官やワシントンの米政府機関職員らを含め複数回面談。米側は(1)在沖米軍の整理・縮小は最優先課題(2)サンボアンガ市の比空軍基地に演習終了後もローテーションで在沖米兵らが対テロ訓練を名目に駐留中(3)(現在500人規模とされる)移駐米兵の数をミンダナオ地方全体で数千人規模に拡大したい―などを伝えたとされる。
MILFは03年に創設者が死亡し現在、5派に分裂。主流のムラド議長派は比政府と今年末までの和平達成で基本合意している。
米側との接触を明かしたMILF指導者は反執行部派。米国が協力に対する「見返り」を提示したことを認めたが、詳細についての言及は拒んだ。
(8/18 14:27)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-5544-storytopic-1.html