★阿修羅♪ > 戦争73 > 523.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050817-00000114-mai-intより引用
<合同軍事演習>中、露が初実施 18日から1万人参加
「平和の使命2005」と名付けられた中国とロシアの初めての合同軍事演習が18日から25日までの8日間、ロシア極東のウラジオストク周辺や中国・山東半島沿岸、黄海地域などで実施される。両国の陸海空軍計1万人が参加する大規模な実戦演習。日米同盟強化や台湾海峡をにらんだ思惑も取りざたされている。【北京・飯田和郎、モスクワ杉尾直哉】
山東半島南部、黄海に面した山東省膠南市。ここが中露軍事演習の「前線基地」だ。ウラジオストクの基地を出たロシア海軍太平洋艦隊の艦艇は膠南沖に到着。膠南と高速道路で結ばれたイボウ坊市には中露両軍兵士が集結している。
演習は2段階。18日からウラジオストク・ロシア極東軍管区での指揮所演習を行い、その後、中国での実戦演習に移る。中国側の1部隊がテロ集団など「敵部隊」の役となり、中露両軍が撃退するシナリオとされる。
ロシア側の発表によると参加1万人のうちロシア軍は約1800人。太平洋艦隊や空てい部隊のほか、空軍からスホイ27戦闘機や戦略爆撃機のツポレフ22M3など17機が加わる。一方、北京の軍事筋の情報や香港紙報道によると、中国海軍の主軸は青島に司令部を置く北海艦隊。山東省を管轄下に置く済南軍区と、東北部を管轄する瀋陽軍区の部隊も加わる。
両国とも、演習は「第三者に向けたものではない」と説明。主要目的として(1)中露の相互信頼、防衛や安全保障分野での協力増進(2)国際的なテロや過激主義、分裂主義の取り締まり――などを挙げているが、上陸演習も実施予定で、台湾をにらんだものだという観測が流れている。
中国は02年10月のキルギスとの合同軍事演習を皮切りに、外国軍との合同演習を積極的に進めてきた。01年9月の米同時多発テロを受けて米国の「一極支配」が強まることを懸念し、軍事政策を調整したとみられる。また今年2月、日米が台湾海峡の平和維持を「共通の戦略目標」に含めたことにも警戒を募らせている。
一方、ロシアも北大西洋条約機構(NATO)拡大や中央アジアへの米軍駐留に警戒心を強め、インド、中国との「戦略的パートナー」関係を強化している。ロシア軍は近く、インドとの合同演習も行う。
胡錦涛国家主席とプーチン大統領は7月の会談で「21世紀の国際秩序に関する共同声明」に調印し、「国際問題での独占主義や覇権主義」に反対すると表明した。今回の軍事演習は中国側が提案し、首脳会談に合わせて最終決定された。
武器売却に絡んだ思惑も見え隠れする。中国は毎年、約20億ドル(2200億円)の兵器をロシアから購入している。ツポレフ22M3は90年代から中国が購入を強く要望してきた超音速・長航続距離(4000キロ)の爆撃機だ。
米統合参謀本部のハム陸軍准将は「太平洋軍(司令部・ハワイ)は(演習に)注意を払い、できる限りモニターする」と述べ、演習期間中、高度の監視体制を敷く方針を明言している。
(毎日新聞) - 8月17日22時43分更新