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アフガニスタンのスペイン軍ヘリ墜落：兵士が「攻撃を受けた」と証言、ＮＡＴＯは「事故」に固執
８月１６日にアフガニスタンでスペイン軍のヘリコプターが墜落して１７名の兵士が死亡したのですが、アフガニスタン国防省の専門家およびＮＡＴＯ軍の見解と、目撃したスペイン兵の証言が真っ向から食い違っています。
１７日付のエル・ムンド紙（電子版）によりますと、
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/08/17/espana/1124269956.html
Expertos de Defensa apuntan a que el helicóptero español se estrelló en Afganistán debido a un accidente
『国防省の専門家は、アフガニスタンで墜落のスペイン軍ヘリコプターは事故と説明』
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アフガニスタンに急行したスペイン国防相ホセ・ボノは１７日正午ごろに、攻撃を受けた可能性を否定しない、としながらも、アフガニスタン国防省およびＮＡＴＯが構成する「ＩＳＡＦ（国際治安維持部隊）」の専門家の見解を引用しながら、強い横風を受けたか機器の不調による事故であった可能性が最も高い、と説明しました。
ところが同時に緊急着陸した２機目のヘリコプターに乗っていた兵士の証言は、これとは真っ向から食い違っています。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/08/17/espana/1124270587.html
Un militar del segundo helicóptero afirma que fueron atacados
２機目のヘリの兵士は攻撃を受けたと明言
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やはり１７日付のこのエル・ムンドの記事によりますと、ガリシアの地方紙'La Voz de Galicia'（ガリシアの声）が、一人の兵士の目撃証言として、２機のヘリは攻撃を受け「我々全員が爆発のような衝撃を感じ、我々のヘリは地上に着くまでグルグルと回った。もう１機は、我々の前を飛んでいたのだが、激しく回転して、我々が地上に着いたときには炎上していた。」という言葉を載せています。またエル・ムンドの独自調査によっても、２機目のヘリの操縦士が、攻撃を受けたように感じた、と語っています。
なお、死亡した１７名の兵士のうち１２名がガリシア地方出身で、中央のマドリッドとは民族が異なるガリシアはこの事故によってカリカリきているようで、政府の態度次第で民族問題まで噴出しかねない状態です。
ＩＳＡＦの説明によると、スペイン軍の２機のヘリコプターはＮＡＴＯ軍の作戦によって、地上３メートルから１０メートルの間の高さを飛ぶという非常に危険な作業にあたっており、２機はおよそ２００メートルの間隔をおいていたようです。１機目が山の斜面に沿って昇り終わって下り始めたときに墜落し、２機目はその後ろからまだ登っている最中で、煙が真っ直ぐに上るのが見えたそうです。
アフガニスタン国防省とＮＡＴＯは攻撃は一切無かったとしていますが、１機目が事故だったとしたら、十分に間隔を取って飛んでいた２機目もまた危険な斜面に緊急着陸した理由が不明確で、彼らの説明は到底納得できるようなものでは無いでしょう。「攻撃を受けて」１７名が死亡したことをヒタ隠しにしたい様子です。
私は昨日の投稿でこの事件に関して次のように書きました。
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http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/467.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 8 月 17 日 01:19:09
スペイン国防相、攻撃を受けた可能性を否定せず（エル・ムンド）
エル・ムンド紙（８月１６日夕方：現地時間）によりますと、スペイン国防相ホセ・ボノは墜落・緊急着陸の原因を事故と攻撃の両面から考えていることを明らかにしています。また緊急着陸したもう一台のヘリコプターに乗っていた兵士４名が軽い怪我をした、ということです。
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/08/16/espana/1124186243.html
Mueren 17 militares españoles al caer un helicóptero en Afganistán
（アフガニスタンでヘリ墜落、スペイン兵１７名が死亡）
なお、アフガニスタンにはＮＡＴＯ軍の一部として現在８５０名のスペイン兵が駐留しており（ＮＡＴＯ軍全体では約１００００人）、スペインは昨年イラクから撤退した代わりにアフガニスタンへは増派、またハイチへの派兵を行っています。
なんてことは無い、英米の片棒担ぎという点ではアスナールもサパテロもちっとも変わっていないのです。それでも「イラクから劇的に撤退した」ということで（当然、米国の事前の了承を得て、ですが）人気を得ているのだから、コイズミを支持する日本人もサパテロを支持するスペイン人も、要するにアホ丸出しなだけ。
サパテロもホセ・ボノも、攻撃を受けて墜落、とはちょっと言いづらいでしょう。戦場に兵士を送り出している事実が強調されてしまいますから。
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ＮＡＴＯにしてもスペイン政府にしても、とにかく何とかして「事故だった」「ゲリラの攻撃による死者は出なかった」ことにしておきたい一心なようです。ゲリラの攻撃だったことが明白になれば、サパテロ政権の欺瞞性が暴露されることとあわせて、スペイン国民の動揺は相当に激しくなるでしょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。