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08/13 09:43 消防無線の交信記録初公表 米テロ、緊迫の現場鮮明に
【ニューヨーク１２日共同】ニューヨーク市消防本部（ＦＤＮＹ
）は十二日、米中枢同時テロで攻撃を受けた世界貿易センタービル
に救出作業に向かった消防士からの聞き取り調査記録や無線交信記
録を、二〇〇一年九月十一日に発生した同テロから四年を迎えるの
を前に公表した。ほとんどは初公開といい、パニックになって助け
を求める無線連絡など、ビル崩壊で生死の分かれ目に直面した市民
や消防士らの緊迫した様子が明らかになった。
公開されたのは約十五時間にわたる無線交信と、五百人以上の消
防士からの聞き取りの記録。
無線交信記録には、消防車の中に閉じ込められたという市民が消
防無線を使い「もうあまり長く呼吸できない。助けて。空気がほと
んどない」とパニックに陥った様子で助けを求めたやりとりも含ま
れている。
聞き取り調査では「ビルが飛行機の直撃を受けたのは知らず、上
の階へ上がった」と内部連絡がうまく伝わっていなかったことをう
かがわせる消防士の証言のほか、危険な場所から退避を求められた
消防士幹部が肩をすくめながら「いや、できない」と答えて作業を
続け、死亡したことなどが明らかになった。
ＦＤＮＹは当初、遺族に衝撃を与えるなどとして公開を拒否して
いたが、ニューヨーク・タイムズ紙や一部遺族が公開請求訴訟で勝
訴したのに伴い公表した。
20050813 0943
[2005-08-13-09:43]
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