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(回答先: 私の息子はイスラエルのために死んだ 投稿者 World Watcher 日時 2005 年 8 月 15 日 18:45:06)
こちらは「NYタイムズが発明した『反戦のヒロイン』」と手厳しい:IAR-Noticias
スペイン語情報誌IAR-Noticiasは、8月15日付の記事で、「ニューヨーク・タイムズがブッシュに対する『反戦』のヒロインを発明した」という見出しで、シンディ・シーハンを民主党による反ブッシュ・メディア戦略のために作り上げられた「ヒロイン」という、非常に厳しい見方で紹介しています。
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http://iarnoticias.com/secciones_2005/norteamerica/0061_heroina_mediatica_antibuhs_15ag05.html
The New York Times le inventó una heroína "antiguerra" a Bush
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この記事のまとめの部分を翻訳してみますと、
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国際メディアのシナリオの中でシンディが登場した。イラクにおける「悩めるヤンキーの母」である。「5月広場の母」の一種ではあるが、しかし帝国主義の見地からすると彼女はブッシュの農場の中で道のつながった囲いの中におり、イラクで死んだ彼女の息子と他の侵略者たちを記念する墓地のレプリカなのである。その一方で「親ブッシュ」の極右どもは民主党の新たな「メディア・ヒロイン」に対してインターネットで突き崩しを図ろうとしている。
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上の文中で「5月広場の母」とあるのは、アルゼンチンの軍政時代に虐殺された若者の母親たちがブエノスアイレスの5月広場に集まって沈黙の抗議行動を続けたものなのですが、IAR-NoticiasはNYタイムズがこの「5月広場の母」のイメージをパクって、シンディ・シーハンを「反ブッシュ」のヒロインとして、民主党のメディア戦略の中ででっち上げた噴飯物に過ぎない、と手厳しく取り扱っています。
実を言いますと私はしばらく日本に一時帰国していたのですが、8月6日の広島原爆投下記念日の前にどこかのTV局でやっていた原爆特集の番組を見ました。そこで、マンハッタン計画の推進者の一人で広島の原爆をカメラで写した科学者が広島にやってきて、「あなた方が製造した原爆で罪の無い市民たちが十数万人死んだのだが、それについてどう思うか」と聞かれて「戦争当事国に『罪の無い人間』はいない」と答えていたように記憶しています。
これはまた非常に手厳しい見方なのですが、確かにこの論法は同時にまた非常にリアルなものの見方であり、あらゆる戦争に通用させることができるでしょう。イラク人にとってはシンディの息子にしても侵略者の一人に過ぎない。「死者に鞭を撃つ」のは日本的美学からはかけ離れているとは思いますが、この突き放したものの見方は必ず押さえておかねばならないでしょう。「反テロ世界戦争」とイラク戦争推進に多大の貢献を果たしたNYタイムズが今さら「反ブッシュ」「反戦」も何もあったもんじゃない。死者を利用する薄汚い連中のメディア戦略にコロリと引っかからないように注意したいものです。(米国のメディアが、9・11以来のイスラエルとユダヤ・ロビーのブッシュ利用にどこまで突っ込めるのか、が見物ですが。)
なお、日本に帰る前に親戚から「寒天粉が健康に良いとTVで宣伝されたら、次の日にはあらゆる食料品店の棚から寒天粉が姿を消してしまった」と聞かされて、「コリャまた、日本はファシズム前夜の雰囲気だな」と思っていたところ、あのドタバタ国会解散。スペインに戻ってきてホッとしています。昨日の夜中に戻ったばかりでまだ時差ボケで意識が朦朧としていますが、今からまた「非日本的情報」を送り続けていくつもりです。