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サマワで「自爆テロ拘束」の報道 当局否定、ニセ情報
朝日新聞 2005年08月15日10時57分
http://www.asahi.com/international/update/0815/004.html
陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワで、地元公共テレビ「ムサンナ・テレビ」が「サマワで行われる予定のデモ隊の中で自爆テロを計画していた容疑者を警察当局が拘束した」と報道したのに対し、警察幹部らが相次いで事実関係を否定。ハッサーニ知事の退陣を求めるデモが連日続き、一時は市民が街区を占拠するなど騒乱状態になっていたことなどから、「デモ沈静化を狙ったニセ情報だったのでは」などと疑問の声があがっている。
ムサンナ・テレビが「自爆テロ未遂犯拘束」を報道したのは13日。イラク軍情報部が、自爆役のシリア人1人と支援役のイラク人2人をサマワで拘束。3人は14日に予定されていた反知事デモを狙っていた、とした。イラク人は手投げ弾や拳銃を持ち、シリア人が爆弾を所持していた、と伝え、実際に拘束されたイラク人容疑者2人の姿も放映した。
ところが、朝日新聞のイラク人助手の取材に対し、複数の州警察幹部が「拘束情報は一切聞いていない」と否定。爆弾テロ対策を専門とするサマワ民間防衛局筋も、拘束を否定した。
警察、民間防衛局筋は類似の情報を全く聞いていないとしたため、ニセ情報の疑惑が持ち上がった。警察幹部は「14日の反知事デモに市民を参加させないために、知事側がニセの自爆犯逮捕情報を流したのではないか」と話す。
サマワでは7、8両日、電気や水の十分な供給を求める市民のデモが騒乱に発展。小型ロケット砲や銃で武装した市民が市内数カ所の街区を占拠し、計2人が死亡した。8日夜に州評議会が知事解任を決議し、いったん沈静化したが、知事がその後も地位にとどまっているため、再び不穏な空気が流れている。