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あの戦争は止むを得なかったのか
総選挙がらみの報道一色の中で、選挙と関係のないテーマで「メディアを創る」を書き続けることは、あまり熱が入らないことであるが、それでも努めて書き続けることにする。
今日15日の終戦記念日の記事の中で、私が指摘したいのは毎日新聞の世論調査の結果である。あの戦争が「間違った戦争」なのか、「やむを得なかった戦争」なのかについて国民に尋ねたところ、43%が間違っていたとこたえた一方で、29%がやむを得ないと答えていた。こんなに多くの国民があの戦争を止むを得なかったと答えているのだ。さらに驚くべきは70歳代以上の国民は止むを得なかった(45%)が間違った(37%)を上回っているのだ。戦争体験者ほど反戦であると考えられているというのに、実はそうではないのか。
昭和史に詳しい評論家である保阪正康氏は「ショックな結果だ。日本が右傾化する傾向が20代や60−70代にみられる」と語っている。
しかしあの時代はいわゆる植民地時代であった。その結果としての世界規模の戦争を経て戦後はそのような戦争は許されないことになった。冷戦構造が崩壊し米国の一極軍事支配が進んだ今日において、やむを得ない戦争はあるのか、その戦争が中国との対立なのか、テロとの戦争なのかと世論に聞いて欲しかった。何故日本はアラブの抵抗組織と闘わなければならないのか、その戦いがやむを得ないのかと聞いて欲しかった。
あの戦争は止むを得なかったと答える人達も、だからこそ二度と戦争を起こしてはならないと考えているものが殆どである、そういう世論調査結果を見てみたかった。もしそれでも戦争はいつの世にも止むを得ないと考える国民が多くいたら、日本は平和国家なんぞではけっしてないということだ。
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