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「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★(7日)ユダヤ人によるテロで様々な波紋
★(8日)ネタニヤフ蔵相辞任でも撤退は実施
★(9日)三宗教の聖職者がテロ犠牲者を慰問
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2005年8月7日（日）
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＊ユダヤ人極右勢力によるテロ発生を受け、モファズ国防相が危険人物
の予防拘束を行う方針を表明。パレスチナ人に対する予防拘束はよく
行われるが、ユダヤ人の予防拘束はめったに行われない。(H,P)
＊シュファラムで発生したアラブ系市民に対する銃撃テロ犯の墓地選び
が難航。リションレツィオンの一般墓地への埋葬が決まった。(H,P)
＊シュファラムでのテロ犯は警察に逮捕された後、怒った群衆に現場で
殺されていたことがビデオ映像などで判明。警官も負傷した。アラブ
人指導者は、犯人探しをしないよう、警察に要請した。(H,P)
＊自治政府はイスラエルのガザ撤退作戦中、５万５千人の部隊を周囲に
展開して治安維持に当たる方針を決定。(P)
＊ガザ入植者の６〜７割は１７日までに自主退去すると、国防相。(P)
＊イスラエルから中国へのハイテク偵察機の輸出が米国の圧力で中止に
なった問題で、中国政府高官が米国に対して不満を表明。(H)
＊アラブ人によるテロの被害者救済を行っているユダヤ機関が、シュフ
ァラムのテロ犠牲者にも救援資金を送ることを決定。(H)
＊法廷や司法関係者への襲撃事件が増加していることに抗議し、自治政
府の司法関係者がストライキを決行。最高裁判所長官は「これ以上仕
事は続けられない」と語り、辞任を表明した。(H)
＊米キャタピラー社やモトローラ社など５社は「イスラエルの暴力に協
力している」ため、投資を中止すると米国長老教会が決定。 (H)
＊高名な聖書注解者ラシの没後９００年を記念して各地で記念行事。(7)
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2005年8月8日（月）
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＊昨日ネタニヤフ蔵相が「一方的分離は危険」だとの理由で辞任を表明。
シャロン首相は「一方的分離には支障は無いと語り、予定通りにガザ
撤退を行う考えを示した。(H,P,I)
＊ネタニヤフ蔵相の辞任に伴い、首相はオルマート副首相を臨時蔵相に
任命。また、イスラエル銀行総裁に対して、ネタニヤフ蔵相の経済改
革路線は継承し、赤字解消などに努める考えを伝えた。(H,I)
＊ラマラで車への銃撃テロがあり、１０歳の少年が重症。アルアクサ殉
教団が、ユダヤ人のテロへの報復だとする犯行声明を出した。(H,P,I)
＊昨日行われた銃撃テロ犯ザイダの葬儀には数十人の極右勢力が集結。
母親が「あなたは私のヒーローだった」と弔辞を述べると、友人らは
「アーメン」と応じた。(H,P)
＊国防軍が、極右団体カハのメンバー３人を２ヶ月間、予防拘束するこ
とを決定。カハは１９９４年にヘブロンのモスクで３０人のアラブ人
が殺害された事件でも知られる過激なグループ。(H,P)
＊国会でシュファラムでのテロに関する討議。アラブ系議員の間からは
「右派の過激な反アラブ宣伝が野放しになっている」との批判があり、
シャロン首相はテロ再発防止に全力を上げると語った。(H)
＊撤退反対活動で３９日も拘留されていた少女が釈放。少女はカハ活動
家の娘であり、自宅謹慎が認められず釈放に時間がかかった。(P)
＊１３日夕方から始まる神殿崩壊の日（ティシャ・ベアヴ）に合わせ、
西壁前で極右勢力が大規模な撤退反対集会を計画中。警察は厳戒態勢
を取り、神殿の丘の閉鎖を検討している。(P,I)
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2005年8月9日（火）
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＊国防軍がガザなどの入植者に対して撤退の手順を説明する書簡を送付。
８月１７日まで居残ると莫大な経済的利益を失うとの説明に入植者ら
は「脅迫だ」と反発している。(H,P)
＊ガザの国際赤十字事務所が武装勢力の襲撃に遭ったため、暫時活動を
停止する方針を決定。国連難民救援事務所なども襲撃を受けており、
近いうちに活動停止に追い込まれる可能性がある。(H)
＊ツルカームで１８歳の少年が国防軍の銃撃により死亡。少年らは国防
軍ジープに投石と火炎瓶攻撃を行い、ジープを炎上させた。(H,P)
＊ガザ撤退後も、ガザに出入りする密輸武器などのチェックはイスラエ
ルが関与するとの方針を、モファズ国防相が昨日の閣議で表明。(P)
＊２００６年予算が今日の閣議で討議へ。ネタニヤフ氏の業務を引き継
いだオルマート新蔵相は経済政策の継承を表明した。蔵相辞任で５％
下落した株価は、この方針発表を好感して３％回復した。(H,P)
＊昨日発表された社会保険の統計で、貧困が全家庭の２０％に達したこ
とが判明。子供の３分の１は貧困家庭の子となっている。(H,P)
＊イスラエル政府がトルコ南部にテロ警報を発令。すでに現地に向かう
客船を迂回させる措置が取られている。(P)
＊三宗教の対話と共存を推進するＩＣＣＩの働きで、ユダヤ教、イスラ
ム教、キリスト教の聖職者がシュファラムのテロ犠牲者遺族を訪問。
家族や住民からはこうした動きを評価する声が高い。(P)
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［情報源略号表］
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretzdaily.com/
7=アルツ７ http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
［転載・引用・再配布について］
教会活動等の非営利目的ならばＯＫです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行：「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集：石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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