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08/05 16:05 「白人だけが〓英国人〓」 移民社会に強い疎外感
「白人のキリスト教徒しか〓(始めダブルミニュート)英国人〓
(終わりダブルミニュート)にはなれないんだ」。イスラム教徒の
男性は声を荒らげた。七月にロンドンで起きた二回の同時テロ実行
犯は皆、移民家庭のイスラム教徒とされ、英社会への不満が過激思
想に走った理由の一つとされる。〓(始めダブルミニュート)多民
族都市〓(終わりダブルミニュート)ロンドンで、移民らは強い疎
外感を肌身に感じている。
過激なイスラム聖職者が一時占拠、二回のテロとのつながりが注
目されたロンドン北部のフィンスベリー・パーク・モスク(礼拝所
)。周辺には英国のイスラム教徒の15%、二十数万人が住むとさ
れる。
「英米の兵士が毎日、何人のイラク人を殺していると思っている
んだ」「テロはイラク戦争を始めたブレア(首相)の責任だ」。黒
い衣装で身を包むイスラム教徒の女性の姿も目立つ表通りには、イ
ラク戦争への激しい反発が渦巻いていた。
モーリシャス系のタクシー会社経営アブドル・ラーマンさん(4
5)は「英国籍を取れば形式的には英国人。だが、イスラム教徒は
もともと全員兄弟だ」と強調、周囲にいた同年代の友人らが一様に
うなずく。
ラーマンさんらがテロを強く非難したところ、近くにいた若者が
「家族が殺されかけているときに、自分の命をかけて家族を守るの
かどうかという問題だ」と大声で割り込み、イスラム教徒=兄弟を
守ることを理由としたテロを擁護する心情を見せた。テロ実行犯へ
の複雑な感情が交錯する。
二回の同時テロの容疑者はパキスタン、東アフリカ系などの若者
ら。社会に溶け込む人がいる一方、英国で居場所を見失う若者もい
る。
移民が多いロンドン東部地区。「テロでイスラム教徒の就職は絶
望的な状況。酔った白人は、黒人らをののしりながら歩いている」
。子供服店を営むバングラデシュ系の男性(21)が怒りをあらわ
にした。
英国生まれの黒人スティーブ・シンプソンさん(34)も、十代
後半の就職活動で人種差別を感じた。しかし、今は理髪師というや
りがいのある職を見つけた。「ジャマイカ生まれの両親を持つ英国
市民という自分がいる。選択の余地はない。そこに気付いて楽にな
った」と話し、笑顔を見せた。(ロンドン共同=上西川原淳)
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[2005-08-05-16:05]