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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050905-00000017-san-intより引用
赤痢発生、警官200人職場放棄 米ハリケーン
【ヒューストン(米テキサス州)=岡田敏一】大型ハリケーン「カトリーナ」で最大の被害を受けたルイジアナ州などで四日、生存者の救出作業に加え、遺体の収容作業が本格化。ルイジアナ州当局は同日、これまで死者五十九人を確認したと発表。この結果、カトリーナによる確認された死者数は同日現在、ミシシッピ州の百六十一人などと合わせ計二百三十五人となった。また、被災地の一部では赤痢が発生。さらに心労で警察官が自殺するなど、新たな問題も浮上している。
ニューオーリンズ市では捜索作業が本格化するにつれ、家屋の屋根裏や高速道路、冠水地など市内各所で相次いで遺体が確認されている。レビット厚生長官は同日、政府高官として初めて、今回のハリケーンによる犠牲者は「(最終的に)数千人に上ると思う」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、仮の安置所となった同州セントガブリエルの刑務所だけで、二千人以上の遺体が運び込まれているという。
また、一時、数万人が避難していたニューオーリンズのスーパードームや大型会議場などからテキサスへの被災者移送作業は四日までにほぼ終了。しかし、同ドーム内にはなお、約百人の遺体が安置されているという。
一方、同市内では、被災後の異様な混乱状況がストレスとなり、警察官約千五百人のうち約二百人が職場放棄したという。被災後、二十四時間態勢で勤務しているうえ、被災者の管理や一帯の警備に加え、略奪行為の取り締まりなどで疲れたことなどが原因とみられている。
上司に「辞める」と言ったきり職場に来なくなったり、被災直後から欠勤したケースのほか、被災後しばらくは働いていたが、数日たって突然、姿を消すなどした例もある。また、ネーギン同市長は、米CNNテレビに対し、救援に当たる警官や消防士二、三人が精神的ショックから自殺したことを明らかにした。
こうしたなか、レビット厚生長官は四日、ミシシッピ州ビロクシで赤痢が発生した疑いがあることを明らかにし、西ナイル熱や病原性大腸菌といった感染症に注意を呼び掛けた。
AP通信によると、赤痢らしい患者が出たのはビロクシの学校に設置された避難所で、二十人余りが発病した。同地域ではほかに約二十人が下痢や嘔吐(おうと)を訴えており、当局は患者を隣のアラバマ州の病院などに運んだ。
被災地では飲料水不足と暑さから、脱水症状に陥っている人が相当数いるとみられ、汚水を飲むなどして感染したらしい。三〇度を超える暑さのなかで、衛生状態の悪化が指摘されている。また、ルイジアナ州などは、蚊が媒介する西ナイル熱の流行地でもあり、よどんだ水での蚊の大量発生も懸念されている。
(産経新聞) - 9月5日15時22分更新