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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20050905k0000e030055000c.html
【ワシントン笠原敏彦】「イラク戦争は3週間で終わらせたのに、なぜ国内の被災者を救えないのか」「(被災者に黒人が多いことは)アメリカンドリームの暗部を露呈した」。米紙ワシントン・ポストは4日、唯一の超大国・米国で起きている大型ハリケーン「カトリーナ」の救援活動をめぐる混迷ぶりに驚きを隠さない海外メディアの報道ぶりを伝えた。
特派員からの報告をまとめたロンドン発の記事は「世界の人々は今見ていることを信じることができない」で始まり、「アルゼンチンからジンバブエまで、米国の力に対する思いが揺らいでいる」と指摘している。
記事によると、特に目立つのがブッシュ政権の対応の遅れに対する批判だ。英紙インディペンデントは3日付の1面で「ブッシュ大統領はどこにいたのか」の見出しを掲げ、「米国は人口2500万人のイラクを3週間で制圧したのに、体育館(ニューオーリンズのスーパードーム)の2万5000人を(迅速に)救出できなかったのか」と問いかけて見せた。
仏フィガロ紙も、米軍がインド洋大津波では素早く被災地に到着したことを引き合いに出し、「なぜ同じことが国内でできなかったのか」と疑問を呈した。
また、被災地に残された人々に黒人や貧困層が多い「人種問題」に「世界は困惑している」と説明。ウガンダやタンザニアなどの東アフリカ諸国のメディアは、こうした視点から、ブッシュ政権の対応の遅れを厳しく批判しているという。
毎日新聞 2005年9月5日 12時00分