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イラク人−−私が誇る唯一のアイデンティティー [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/1158.html
投稿者 white 日時 2005 年 9 月 04 日 11:14:01: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イラク人−−私が誇る唯一のアイデンティティー [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000988;jsessionid=9la14uwer1

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2005/09/03(土)

[飛耳長目録 today'snewslist]

☆イラク人俳優が劇場の復活を夢見る
☆つれづれなるままに・・・

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☆★イラク人俳優が劇場の復活を夢見る
  Iraqiactorhopesfortheatre'srevival
  アルジャジーラ 2005年9月1日
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http://english.aljazeera.net/NR/exeres/5AD360AF-9C7D-4183-99EA-96B2A2D15992

 私はイラク人である−−これが私の誇りうる唯一のアイデンティティー
である。他のアイデンティティーには興味がなく、政党や宗派、あるいは
民族グループに身を置いたこともなければ、今後、身を置くこともないで
あろう。

 これは注目されるイラク人劇作家で俳優でもあるジャワド・アル・シャカ
ルチが観客に自己紹介するさいの言葉だ。

 ジャワド・アル・シャカルチはアラブおよび国際的な演劇祭に60回以上
参加し、1989年カイロ演劇祭におけるベスト・アクター賞、1995年チュ
ニジアで開催されたカルタゴ演劇祭での名誉勲章などをふくむ幾多の賞
を獲得してきた。

 彼の演劇暦は16歳のときに始まり、1966年にイラク・ソビエト友好団
の一座に加わった。

 シャカルチは1960年代後半にイラク芸術の復興をまのあたりにし、イ
ラク演劇を国際的な古典演劇からイラク起源の舞台の興業へとすすめ
たユーセフ・アル・アニのような先駆者といっしょに働いた。

 1970年代は芸術一般と特に演劇にブームが起こった。資金が投下さ
れ、繁栄する経済が演劇への大きな関心を呼び起こした。

 イラン・イラク戦争をはさむ1980年代には、特に戦争に際限がないと
思われたなかで、演劇は人々の悲しみと緊張をほぐすのを助けた。喜劇
(コメディー)が支配的だった。

 1991年の湾岸戦争のあと、イラクはクウェート侵攻と国連の兵器査察
で孤立した。

 イラクの演劇は新しい時代に入った。知性的で哲学的、説明的な演劇
が盛んになり、検閲者の見えないところで観客にメッセージを届けようと
した。

 アルジャジーラ・ネットは最近カタールのドーハを訪問し、ジャワド・アル・
シャカルチにインタビューした。

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 アルジャジーラ: 1990年代から始めましょう。経済封鎖の期間はど
のような活動をしていましたか?

 ジャワド: 困難な時代ではあったものの、人々を教育し、そして他の文
化が語っていることや思索家が書いていることをを伝える、という芸術家
の役割を私たちは確信していました。
 当時は言葉で演技したものです。検閲者に提出した台本には挑発的な
ものはなにもなく、舞台で上演するときに、私たちのメッセージを伝える
技術を駆使しました。
 大きな熱狂がありました。誤解しないでください、私たちは政治的な扇
動や暴力を煽(あお)ったことはなく、自国の安全と安定を危険にさらすこ
とはしてません。
 しかし、政府はパニック状態になり、検閲者はしばしば役に立ちません
でした。そこで私たちは人々が知る必要があると思ったことを表現するこ
とを決意したのです。

 アルジャジーラ: そのような示唆に富んだテクニックを人々はどのよう
にして受けとめたのですか?

 ジャワド: イラクの劇場はつねに愛国的で進歩的でしたし、人々の利
益や大いなる熱望と結びついていました。そのことが植民地主義と戦うう
えで大きな役割をはたしました。
 イラク国民はそのことを認識しており、彼らの劇場の純粋な愛国心を常
に信用していました。
 1990年代には、観客の反応は信じられないほどで、私たちはメッセー
ジを伝えることに成功しました。
 イラクの演劇は政党には扱えない多くの問題をとりあげることができた
と思っています。

 アルジャジーラ: このたびの戦争後、イラクの演劇をどのように評価し
ていますか?

 ジャワド: 確かに占領はイラクにおける生活のどんな局面にも負担と
与えています。一般的な芸術と演劇は明らかに混乱状態にあると言うこ
とができます。
 イラクが今でも基礎的な公共サービスと安全確保の欠如で苦しんでい
ることは有名です。
 そのことは明確に演劇をマヒさせてきました。照明もなしに仕事ができ
ますか? 車のガソリンがないのに、劇場に人々が来ると期待できるで
しょうか? 劇場に来るのに生命を危険にさらすよう人々に要求できます
か?
 多くの障害が実際に演劇を再開する妨げになっているのです。

 アルジャジーラ: 希望は見えますか?

 ジャワド: その質問に答える前に、私の回答は形態と目的がどうあれ
占領が憎いという事実を否定するものではない、と言っておく必要があり
ます。占領は占領であって、醜悪(しゅうあく)なものです。
 しかしながら、正直に言って、イラク人芸術家として、言論の自由と代償
に関しては、私たちはこの2年間ある種の安堵を感じてきました。
 しかし私たちはそれでもイラクに劇場を再開するには真のサポートを待
っているところです。芸術は今もってイラク政府の関心が一番少ない分
野です。現在、彼らは芸術以外に対処すべきものが多くあるのです。

 アルジャジーラ: あなたが言論の自由と言うとき、今は検閲がないとい
う意味ですか? それとも以前より緩和された?

 ジャワド: 現在は検閲はありません。

 アルジャジーラ: あなたは政府を批判できますか?

 ジャワド: できます。

 アルジャジーラ: あなたはイラクへの米軍駐留を批判できますか?

 ジャワド: はい。

 アルジャジーラ: サダム・フセインが地位を追われた手段について、あ
なたはどう感じていますか?

 ジャワド: 私はサダムのファンではありませんが、それでも自国の政
府が外国の侵略で変えられることには絶対に反対です。
 侵攻のほかに受け入れ可能な方法がありました。それは軍事クーデタ
ーとか、革命とか、その他国内的な変化など、変更は国内的なものであ
るべきだったという意味です。
 イラク人芸術家の1人として、2003年に何が起こったのか、そしてイラ
ク国家の急速な崩壊はなぜ、どうして起こったのかを分析し理解しようと
している同国人が好きです! 私たちは占領軍が自国に戻る日を待ち
望んでいます。

 アルジャジーラ: 米軍がイラクを去ると内戦が勃発するとは思いませ
んか?

 ジャワド: そのような認識に本当に驚いています! なぜイラク国民に
は占領か内戦かという2つの選択肢しかないのですか! どうしてそれを
受け入れられますか? イラクは常にさまざまな宗教、宗派、民族的特
徴からなる1つの国でしたが、内戦を体験したことは1度もありません。
それが、なぜ、今起こるというのですか?

 アルジャジーラ: イラクは宗教勢力によって支配される可能性が大きく
なっています。そのような政治体制のもとにあって、イラクの芸術活動を
あなたはどのように思いますか?

 ジャワド: 宗教勢力がイラクの芸術を危険にさらすとは考えていませ
ん。イランの例があるでしょう。イランは宗教制度によって支配されていま
すが、それでも芸術は成長しています。
 イランの映画が国際的なスケールで競っていたり、著しい成功を収め
たりするのを見てきました。

 アルジャジーラ: 今後の数年間、イラク人芸術家の役割をどのように
思いますか?

 ジャワド: この2年間、わが国に起こったことはイラク人芸術家を何十
年も多忙にさせるでしょう。
 イラク人芸術家の任務は人々が立ち上がるのを助けることです。私た
ちは大いなる失望の時期をすごしています。よりよい生活を望んでいま
すが、辛さと苦しみ、痛み以外にはなにも獲得していません。
 芸術家はその社会の活動分子でなければならないので、彼らは意義
深い任務に直面し、安全と心の平穏を回復し維持するために同胞である
イラク人とともに働いていると確信しています。

 アルジャジーラ: あなたの最新の仕事はなんですか?

 ジャワド: さる4月、イラク戦争後初めて、バグダッドの舞台に立ちまし
た。詩劇『イラク・ヤ・イラク』に出演したのです。私にとっては、ひじょうに
有意義でした。
 そこに私の経験のすべてを盛りこんで、イラクがこの30年間に経験し
た苦痛を表現するためでした。
 その劇は、例えばバドル・シャキル・アル・サイヤブのようなイラクの偉
大な詩人の詩をよみがえらせました。劇の名前は、彼の永遠の詩『イラ
ク・ヤ・イラク』から採(と)ったものです。

 アルジャジーラ: それは人気がありますか?

 ジャワド: 前にも言ったように、劇場は戦争によってひじょうに打撃を
受けました。あらゆる種類の芸術がどうにか戦争のなかを生き延びまし
た。バグダッドではギャラリーが通常通りに開かれているのを目にするこ
とができますし、画家と彫刻家はおそらく戦争前よりも頻繁に展覧会を開
催しています。
 しかし演劇とは状況が違います。私たちは普段のようにはイブニング・
ショーを催すことができませんでした。昼間に興業しなければならず、治
安状態やイラク人の生活を襲う毎日の辛苦も加わります。多くの人々に
とっては仕事を置いて劇場にいくことは困難です。
 そのうえ、バグダッドの交通事情は今、社会基盤と秩序を欠いているこ
とと軍のパトロールと検問所のせいで混沌としています。以前には15分
かかっていた移動に今日では2時間かかるのです。
 しかし少数ながら観客と評論家が舞台を見たということから、演劇は成
功だったと言うことができます。私たちはイラク人芸術家のためにより良
い仕事環境を期待しています。


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☆★つれづれなるままに・・・ 山本史郎
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 台風14号のせいか、木々の枝がゆれるたびに、ざわめく音が聞こえ
てきます。いつのまにか9月に入ってしまいました。

 昨年、イラク情勢ニュースURUKNEWSのwebサイトを開設してから1
年がすぎました。トップページへの訪問者数は1年間で4万6000件を超
え、サイト内の全ページへのアクセス総数は、今年1月以降だけで15万
件を超えました。実は、どれだけの人が見てくれるかなぁと思って(心配
で)、訪問者数の表示は1万件を超えてからにしました。

 イラク・レジスタンス・レポートのメール配信を、独立してメルマガに移行
するよう手続き中だとお知らせしていますが、このイラク情勢ニュースの
メール配信を停めるわけではありません。1つの方法に限定するのが良
いとも思えず、すべてをメルマガに移行するというのも1つの案ですが、
まだ最終結論を得るだけの検討ができていません。考える時間がたりま
せん。といっても妙案が閃(ひらめ)いたらただちに、ということも否定せ
ず、適切な方法をさぐっていくつもりです。

 イラク情勢ニュースのメール配信も3年がすぎました。日頃のニュース
報道では伝えられることの少ない真実を、そのありのままをできるだけ広
く伝え、考える素材を提供するつもりで始めました。そのスタンスは3年
前から変わっていませんが、時間不足は如何ともしがたし・・・。
 愚痴を言ってもはじまりません・・・・今後ともよろしくお願いします。

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※ 情報収集と発信、webサイトの維持・発展のために、皆さんからの
カンパ協力をお願いします。 カンパ宛先は下記;
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