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<北オセチア>学校占拠事件1周年 ベスランで追悼式
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050903-00000067-mai-int
【ベスラン杉尾直哉】ロシア南部の北オセチア共和国ベスランで3日、331人の死者を出した学校占拠事件1周年の追悼式が営まれた。1年前、治安特殊部隊の突撃が始まった午後1時5分(日本時間3日午後6時5分)、事件現場の学校体育館跡に集まった遺族や地元住民約3000人が黙とうをささげた。すすり泣く声が続き、「どうして子供を助けられなかったのか」と叫ぶ女性の声が響いた。
独立派チェチェン武装勢力の犯人グループが約1000人の児童、生徒らを人質にしたベスラン第一学校体育館跡では弔鐘が鳴る中、どんよりとした曇り空に331個の風船が上げられた。近くに住むゼーマ・ワシエワさん(45)は「死んだ子供たちは戻らない。すべては国が悪い。プーチン大統領はここに来て謝るべきだ」と憤った。市内の集団墓地では「悲しみの木」と名付けた追悼碑が除幕された。
ロシア南部のチェチェン紛争を受けて、隣接するイングーシ、北オセチア、ダゲスタンなど各共和国にも独立派武装勢力のテロ攻撃が波及している。プーチン政権は02年4月、「チェチェン戦争終結」を宣言したが、実際には民族紛争の泥沼化に陥っている。
(毎日新聞) - 9月3日20時43分更新