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2005年08月05日00時36分
英国が約半世紀前の58年、イスラエルに核開発に利用できる重水20トンを150万ポンドで秘密裏に供与していたことが、国立公文書館で発見された公文書によって明らかになった。英BBC放送が3日夜のニュース番組で報じた。両国間の取引は、当時のマクミラン保守党政権の閣僚や盟友の米国にも知らされていなかったとみられ、平和利用に限った供与であるとの条件も付けられていなかったとされる。
イスラエルはこの取引の約2年前から、フランスの技術協力を受け、ネゲブ砂漠でディモナ原子炉の建設を開始。当初は平和利用を目的とした施設とされたが、「核兵器工場」となった。英国から供与された重水は、この原子炉でプルトニウムの製造に使われたとみられる。重水が英国の港からイスラエルに出荷されているものの、ノルウェーとイスラエル間の取引に見せかけていた可能性も指摘されている。
保守党のギルモア上院議員はBBCに対し、マクミラン首相や担当閣僚が関与していたとの観測を否定。英国の公務員が金銭目的で行った取引だったとの見方を示した。
一方、イスラエルの核開発を停止させるよう圧力をかけた米ケネディ政権下で国防長官を務めたマクナマラ氏は、「英国とは核兵器に関する情報を緊密にやりとりし共有していたので、(供与について)知らされていなかったのは非常な驚きだ」と語った。
http://www.asahi.com/international/update/0805/002.html