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東アフリカ、欧州テロの拠点 支援組織存在 イタリア警戒
http://www.sankei.co.jp/news/evening/05int002.htm
【ロンドン=蔭山実】ロンドンの同時爆破テロの捜査で、「アフリカの角」と呼ばれる東アフリカ諸国が、欧州にテロ支援者を送り込む拠点になっているとの見方が強まっている。二十一日のテロの実行犯、フセイン・オスマン容疑者を拘束したイタリア治安当局は、その取り調べを通じて東アフリカ系移民社会に巣くうテロ支援組織の存在をつかみ、警戒を強めている。
「東アフリカ諸国に国際テロ組織アルカーイダが根を張り、あらゆる手段を講じて支持者を増殖させ、欧州などへ送り出している」
イタリアのピザヌ内相は、そう指摘する。
イタリア警察当局によると、オスマン容疑者はロンドンからローマへ逃走中、イタリア北部のミラノとブレシアに居住する東アフリカ出身者と接触したことが携帯電話の通話記録から判明。何らかの支援を受けたとみられている。
オスマン容疑者はエチオピア出身だが、ソマリア出身の偽造証明書を所持し、偽名で英国籍を取得していたという。
「イタリア国内のエリトリアやエチオピアの移民社会が、東アフリカ諸国から送り込まれたテロリストをかくまっている」とピザヌ内相。
エリトリアとエチオピア、ソマリアの東アフリカ三カ国は、植民地などとして歴史的にイタリアの支配を受けた。一九三〇年代にイタリアの影響下で連邦を構成したこともある。三カ国からイタリアへの移民は計一万五千人以上。
アフガニスタンでのタリバン政権崩壊やパキスタンでの過激派摘発で、アルカーイダは北アフリカに逃れて拠点をつくっているといわれてきた。紛争と貧困で生活が荒廃する北アフリカ諸国ではキリスト教からイスラム教への改宗の動きも広まり、キリスト教徒とイスラム教徒の間で新たな紛争が生じている。
アルカーイダはイスラム教徒に過激思想を植え付けながら支持者を増やしてきた。同様の現象が東アフリカ諸国にも及んでいる可能性がある。