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最初のロンドン同時テロの実行犯とされる3人が属していた英国中部リーズのイスラム社会で、英メディアに対する反発が広がっている。コミュニティー内にテロの原因があると決めつけるような報道をメディアが繰り返したためで、関係者は「誤解が新たな誤解を呼ぶ」と懸念している。【リーズ(英中部)で海保真人】
「メディアが作り上げた冤罪(えんざい)だ」と声を上げたのはイスラム専門書店「イクラ」の発起人の一人、モハメド・ザヒヤさん(26)。同書店はモハメド・サディク・カーン容疑者(30)ら「3人が頻繁に出入りした」「イラクやパレスチナの悲惨なビデオを貸し出した」と報じられた。
しかしザヒヤさんによると、出入りしたのはカーン容疑者一人だけ。店主が警察に一時拘束されたものの、無実と分かり釈放された。ザヒヤさんは「店は正しいイスラムを伝え、慈善事業を通じ地域に貢献すらしていたのに、完全に誤解された」と話した。
イスラム組織「ヒズブアッタハリル(解放党)」の地元代表、ユーニス・アスラムさん(31)は「メディアは偏見のかたまりだ」と憤る。同組織は「過激派」としてメディアに紹介され、シェヘザド・タンウィール容疑者(22)らを「勧誘した」とも報じられた。
しかし、アスラムさんは「我々は非暴力がモットーで、テロを非難している。私はこの地域で8〜9年活動しているが、3人を全く知らなかった」と関与を否定した。同組織はウズベキスタンでは非合法化されているが、英では政治集会などを開いている。
リーズのイスラム社会は事件ですっかり有名になり、教徒への投石や嫌がらせなどが時折起きている。地元モスクのザヘル・ビラウィ代表(44)は「多くの新聞がイスラムのことを悪く書くので、憎悪感情があおられている。教徒たちはメディアの標的にされているとも感じ、不快な気分に陥っている」と語った。
毎日新聞 2005年8月2日 13時11分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20050802k0000e030071000c.html