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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050801-00000316-yom-intより引用
スーダン副大統領、ヘリ墜落し死亡…南北和平に影響も
【ヨハネスブルク=加藤賢治】スーダン国営テレビは1日、同国のジョン・ガラン第1副大統領(60)が乗ったヘリコプターが7月30日にスーダン南部で墜落し、ガラン氏ら乗っていた14人全員が死亡したと伝えた。
ガラン氏は訪問先の隣国ウガンダから同国軍ヘリでスーダン南部に戻る途中だった。スーダン政府などの説明によると、悪天候で迂回(うかい)しようとした直後に連絡を絶ったという。
1983年に始まったスーダン南北内戦で、ガラン氏は南部の反政府武装勢力「スーダン人民解放軍」(SPLA)の最高司令官として21年間、北部主体の政府軍と戦ってきた。今年1月、南部に自治拡大を認める内戦終結で合意し、ガラン氏は南北和解政府の発足に伴い7月9日に第1副大統領に就任したばかりだった。
スーダンのバシル大統領は1日、「(南北の)和平合意は予定通り履行される」との声明を発表したが、スーダンの首都ハルツームでは1日、ガラン氏の死亡を知った南部出身者数千人が暴徒化し、北部のアラブ系住民を襲撃する騒乱が起きている。在ハルツームの外交筋は本紙に「投石や放火が相次ぎ、発砲音も響いている。事態は深刻だ」と話した。南部住民は北部政権に「2級市民」として扱われてきたとの恨みが根深く、ガラン氏の死を機に北部への怒りを噴出させている模様だ。
ガラン氏の死亡で、南北和平の行方も混沌(こんとん)としそうだ。SPLAはガラン氏が全権を握り続け、SPLA内で権力争いが激化するのは必至。また、「南部の内戦」がぼっ発する可能性もある。SPLAは南部ディンカ族主体で、ヌール族など南部の他部族は政府軍の支援を受け、SPLAと対立してきた。こうした他部族は南北和平に参加しておらず、SPLAへの軍事行動を再開する事態も否定できない。
(読売新聞) - 8月1日23時40分更新