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MSN毎日インタラクティブ(毎日新聞) http://www.mainichi-msn.co.jp/ から
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20050801k0000e030026000c.htmlより引用
ロンドン・テロ:極右勢力、イスラム移民排斥正当化の動き
【ロンドン福島良典】英国でイスラム移民排斥を掲げる極右勢力が、今回のテロを契機に自らの主張正当化のキャンペーンを始めた。人権団体は「英社会内部の緊張を高めようとするナチ組織の企て」とテロの政治利用に危機感を深め、与党・労働党や在英イスラム教徒団体と「反極右」で連携を強めている。
極右政党「英国国民党」党首のニック・グリフィン全国議長(46)は先月25日、毎日新聞の電話取材に「私は1年半前、西ヨークシャーの集会で、いずれ難民申請者かパキスタン移民2世によるテロがあり、ロンドンのバス、地下鉄が攻撃されると警告していた。不幸にして私たちの正しさが証明された」と述べた。
同党は先月7日のテロ後、大破したバスの写真をつけた「イスラム・テロ 労働党の失敗」と題するチラシ50万枚を配布し、移民流入で「かつての白人国家(英国)は多文化のスラムになってしまった」と嘆く。
同党のホームページの閲覧件数はテロ後、通常の3倍に急増。グリフィン党首はパキスタン系英国人によるテロを「多文化社会の失敗」と位置付け、「ごく少数を除きイスラム教徒とは共存できない」「イスラム教と西洋の戦争だ」と反イスラム感情をあおっている。
ただ支持層は極右に限られ、同党首は人種憎悪扇動の罪で公判中だ。英社会の大半はテロに乗じた同党のキャンペーンに批判的だ。ロンドン市内のモスク(イスラム礼拝堂)の説教師は「英国国民党は人種差別政党であり、とても危険だ」と警戒を強め、市民団体「対ファシズム団結」のワイマン・ベネット全国書記(40)は「罪もない人々の死につけこみ、党の票を増やそうとしている」と指弾している。
毎日新聞 2005年8月1日 10時50分