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【ロンドン=土生修一】英捜査当局は27日、21日に起きたロンドンのテロ事件に関連して、新たに6人を逮捕した。BBC放送は、このうちバーミンガムで逮捕された1人が同事件の実行犯である、ヤシン・ハッサン・オマル(24)容疑者であると報じた。
事実とすれば、同事件での初の実行犯逮捕となる。
同容疑者は、ロンドンの地下鉄ウォーレンストリート駅で地下鉄車両内に爆弾を仕掛けたが失敗、逃走したとされている。
報道によると、同容疑者は、11歳でソマリアから難民として英国に入国、複数の里親の元を7年間転々とした後、自治体から住宅補助を受けながらロンドン北部で暮らしていた。
27日付の英紙ガーディアンは、オマル容疑者を含む21日のテロ実行犯4人が、事件直後に同容疑者宅に集合しているのが目撃されていると伝えた。この部屋からは爆発物が見つかっており、捜査当局は、4人が爆発物を所持して逃亡、再びテロを仕掛ける恐れもあるとしている。
また、27日付の英紙タイムズは、他の実行犯ムクタル・サイード・イブラヒム容疑者(27)が、17歳の時、通勤客への恐喝などで禁固5年の有罪判決を受け、2年間服役していたと報じた。英各紙によると、同容疑者は服役中にイスラム過激思想に感化され、出所後、ロンドンのモスクで、2001年に靴に仕込んだ爆弾で航空機を爆破しようとはかったリチャード・リード服役囚と知り合った可能性があるという。
(2005年7月28日1時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050727it16.htm